2014年02月16日

ちょっと育っていますね:CT結果

1/6に撮ったCTの結果を出張前の1/27に聞いた。
腫瘍がまた育ちつつある。大きいのも小さいのも。肺の中のも胸膜のも。そろそろフェマーラが効かなくなってきたのだろう。でも、2012年の8月から続けているから(効果が出たのは12月くらいから)、丸一年以上、よくまあ持ってくれたものだ。

今までの抗がん剤:
術前:AC→T(タキソテール)
術後:ゼローダ
再発後:CX→GT(タキソール)→ハラヴェン

ホルモン治療薬:ノルバテックス→フェマーラ

抗がん剤は結構やり尽くした感がある。
アバスチンを試すとしてもタキソールはもうやっているし。ナベルビンもあるけど、タキサン系で耐性ついたならあんまり効果は期待できないだろうし。

ホルモン剤は、たぶんもう閉経したとみなして良いので、アリデミックスがまだ。あとフェソロデックス。2月末にマーカーをまたチェックして今後の方針を決定する予定。まあその間は特に何もないので、出張に。

アフィニトールの承認はまだかなあ。バゼドキシフェンも気になる。ファイザーのこれは「無増悪生存期間の中央値が統計的に有意に改善(26.1ヶ月対7.5ヶ月)」…26.1か月ってすごい。

そのうち、ガンなんてごくごく普通の病気として認識されるくらいに、どんどん新しい薬が承認されますように。


DSCN4396結局ドイツに行ってきた。

今回は会社手配のディスカウントチケットで自腹アップグレードも無理かもなので、海外エアラインより最近では食事も機体も良いからエージェントさんにANAにしてもらった。会議出席のためライプチヒとベルリン。行きは羽田便が満席で取れなかったので、成田からフランクフルトで乗り換えて、ライプチヒまで。ライプチヒからベルリンは電車で移動して、帰りはベルリンからフランクフルトで乗り換えて羽田着。

DSCN4567昔行った時は東西に分かれていたんだよねと懐かしむ。当時、西側は普通で、東側は共産圏で、何となく薄暗くて貧乏臭かった。まあ、子供の頃のイメージなので、事実だったかどうかは不明。

でも、冬なので寒々しかった。昼間は8度くらいで、夜になるとマイナス2度くらい。しかし、皆「今年は暖かい」と薄着。ダウン着こんで防寒対策ばっちりな私を見て「どうしてそんなエスキモーみたいな格好しているの?」とジョークに。余計なお世話です。携帯カイロも装備しています。それに「エスキモー」は差別用語で、もう使っちゃいけないのではなかったか?カナダでは敏感だけど、ヨーロッパじゃ関係ないのでどうでも良いのかもしれない。

出席者はドイツ人九人、スイスジャーマン一人。「スイス人」は「スイス人」的な特質は余りなく、その地域で喋る言葉によって限りなくイタリア人かフランス人かドイツ人っぽいから、スイスジャーマンならドイツグループになる。今回の最大グループ。フランス人一人、ルクセンブルグ人一人、スイスフレンチ一人。この辺もフランスグループ扱いなため、次に大きいグループ。アメリカ人二人。チェコ人一人。イギリス人一人。そして日本人一人。スペイン人やイタリア人、カナダ人などは呼ばれていない。大抵大事な会議には、アメリカ人が本社から来て、EUで多数で発言力のあるドイツ人と、決まったことを真面目に実行する日本人が呼ばれる感じ。他は無視される傾向にある。

今回はこの部の新人トレーニングをグローバルでどう標準化していくかの会議で非常に大事だった。大体EU諸国は一番下っ端管理職でも英語に問題ないから、全員EU本社のあるルクセンブルグで三か月英語でトレーニングする。もう自国でバラバラとトレーニング機能を持っていない。標準化と経費削減のためか。しかも、英語できなかったはずのフランスでさえも、最近では若い人たちは英語できるようになっているので、それが可能なのだ。

でも、そんな法則を日本に当てはめたら無理。そんな人材、安月給では採用できない。中国も同じく無理。この分野は日本でも中国でも、そもそも女性ですら珍しいような非常に保守的な部類なので、仕事経験ある人を採用しようとすると英語なんてできる訳がない。だからローカルでの自国語でのトレーニングが重要な意味を持つから、日本と中国はルクセンブルグやアメリカでのトレーニングだけではダメと押し返さないといけないのに、肝心の相棒なはずの中国人は「旧正月は人生で一番大事だからお休み」とか言いだして来ない。完璧なアウェイでマイノリティ状態なので、声も態度も大きい中国人パワーが必要だったのに。対白人との戦いで中国人が有色人種として味方になると信じてはいけない。常に軽く裏切る。

ところで、ドイツと日本は規則が守られていて街は綺麗で似てるとか言う人もいますが、似ていません。ドイツ人は働き者で日本人に似ているとか言う人もいますが、似ていません。タイ駐在員Lはドイツ駐在経験もあるため昔から、「ドイツ人は怠け者で、日本人なんかとは全然似てませんし」と言っていた。今回、一緒だったアメリカ人はシアトル出身で、年中日本にも来ているのだけど、ドイツ初体験だった彼も同じ意見。人も社会も似ていない。

まあ、例えば蜜柑とビールとコアラを比べて、まあビールは飲食物だからコアラよりはまあ蜜柑に近いよね、とこの程度の類似。そりゃイタリア人やボリビア人とかと比べたら、やや日本人に近いとも言えるかもしれないけど、それだけ。

日本人は明治の頃、政治や法律等の色々なシステムを輸入したし、文学や音楽などに対する憧れが大きかったために尊敬の念があり、いまだにちょっとドイツを過大評価し続けている感じ。時々、中国に対しても同じような「悠久の大地や文化」に対する憧れみたいなのを抱いている人もいるけど、それに近い幻想だと思う。今のドイツも中国も、残念ながら昔のそれではない。基本的に日本が憧れていたその国は滅びた。国が滅びる度に、前時代の文化や美徳は否定され、上書きされて薄れてしまうものだ。「敬意」は日本の美徳ではあるけれど、根拠なしの憧れも偏見も、どちらも同じくらい意味ない。

今回は、「息子がアイキドーをやっていて、日本の『ブシドー』が好きになってしまい、今度は剣道をやりたいと言っている」とか「昔、武術をやっていて武道館のイベントに参加した。誇らしく思った。また日本に行きたい」とか「柔道で黒帯を持っています」とか「宮本武蔵を尊敬していて、彼の『ゴリンノショ』を人生の教えにしている」とか日本大好きな人ばっかりで、ちょっとびっくり。彼らが妄想する「日本」も、きっと前時代の物で、今の日本では薄れてしまっているものだろう。

参加したEUトップの人が「宮本武蔵ラブ」だったものだから、皆の前で「これからのこのチームのストラテジーは、皆も知っているようにムサシの『ゴリンノショ』にあるように何とかかんとか」とか語って、私に同意を求めるように微笑みかけてくるが、そもそもそんな本を知らないので、ますます何を言っているか判らないし、皆も知る訳なくキョトンだった。

そういう悲しい出張の時には、楽しみは食べ物しかない。
大昔、イギリスにいた頃、ドイツに遊びに行って、いい加減忘却の彼方になりつつあるけど、別に食べ物に不満はなかったはず。

社食も楽しみですよね。
なになに?定番の肉と芋以外にも日替わりランチとかあるんだ。
2.98ユーロと3.98ユーロ。4ユーロってことは140円換算で500円ちょっとか。今日はベジタリアンのメニューだそう。高い方にしよう。どんなランチが来るんだろう?楽しみですね。

DSCN4551ぐしゃ。

…ポテトコロッケ風味な物(巨大)。
冷凍っぽいパサパサご飯。これだけ。これだけ?

飲み物も何も付かないので、2ユーロでコーラ買う。コーラ一本280円。800円出してこのランチ。しかも、これでも社内販売だから福利厚生の一環で市場価格より安いはずなのだ。スイスも物価高いと聞くけど、ドイツも高いと思った。

空港でお水一本買ったら、3.8ユーロだったのを思い出した。コーラは2.8ユーロだった。空港は基本的に高いだろうけど、コーラの方がお水より安いって何なのよ。同じような事がどこかでもあった。デジャブ。

DSCN4652ホテルのビュッフェでも生野菜はこの3種類だけ。しかもトマト古い。





DSCN4576「街で一番美味しい」という居酒屋風なパブで肉のビール煮食べる。付け合せには、黙っていてもやはりお芋が来る。これとビール小さいの一杯で4500円。高い気がする。


DSCN4651毎晩の飲み歩きに付き合えないし、シーフード食べたくてルームサービスにしてみた。フレンチオニオンスープのはずが、酸っぱい。玉ねぎがザワークラウト状態?

正直、不味い。なぜ酸っぱくするのか?

サーモンの下の野菜のグリルに小さいエビ?かと思ったら、ザリガニ。スエーデン人もザリガニ好きだ。なぜこのエビは泥臭い?と思うと、やっぱりザリガニ。なぜあんなにザリガニを愛するのか?(中国も、アメリカ南部も)

DSCN4701シュトルーデルは、まあまあ美味しかった。カフェでコーヒーとこれで10ユーロくらいだったかな?

何が高くて何が安いのか、ちょっと判らない。

食事は、基本的に、肉、肉、肉、芋。だった。

サラダなんかもパックで売っているのだが、誰も買わないから新鮮さが皆無。街のカフェに行くと野菜が挟んであるサンドイッチとかも色とりどりで綺麗だけど、たぶん余り回転が良くないのでキュウリが乾いているのが見えるような有様。サブウェイに行った方が良いかもとすら思えた。三日目に胃が痛くなってくる。

DSCN4771結局、お腹がすいたらスーパーでバナナやプレッツェル、スムージーなどを買って食べる方が健康的に感じた。

しかし、この安いプレッツェルが、プレッツエル好きな自分にとって今回ドイツで一番美味しい食べ物だったというのはどうなのか?香ばしさと柔らかさが絶妙だった。

DSCN4867帰り、日本からの飛行機が雪で遅れてフランクフルト空港で9時間待たされた。

エコノミーだとラウンジ使えないのだと知る。免税店も隅々見て、余りに退屈して空港のフードコートみたいなショボい所でフルーツ食べて、コーヒーとジュース飲んだら17ユーロだった。フルーツもメロンとハニーデューが全く甘くなく、まるで「大根」のようで半分くらいしか食べられず余りのまずさに驚愕だったのに、1ユーロ140円としてこれで2400円もする。ありえない。マックカフェは外からチラっと見ただけだったけど、比較的値段が普通そうだった。マックにすべきだった。たぶん味もグローバル的だったろう。

ドイツ人がタイが大好きな気持ちもすごく理解できた。
別世界のように気候も良いし、物価も安いし、食べ物は美味しい。

フランクフルト空港の地下には、チェックイン前の場所にスーパーがあるので、ラウンジが使えないとか待ち時間が長い場合には、そこで好きな物を買って入るのがいいと思う(液体はダメだけど)。

街は薄ら暗くて落書きとゴミだらけだったけど、ステキな建物も勿論あったので、それは次回に。


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nekome1999 at 19:18コメント(6)トラックバック(0)検査&病理結果 | 治療メモ(転移後) 

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コメント一覧

1. Posted by ラブ   2014年02月19日 00:49
猫目さん、大変ご無沙汰しております。
タイトルを読んでドキっとして悲しくなってしまいましたが、猫目さんの相変わらず一歩引いて達観したような文面を読んで、やっぱり凄いなぁって思いました。しかも続くドイツ出張記がとても面白いし。猫目さんの視点で見た海外の本を出版して欲しいくらいです。
これからどんどん良い抗がん剤が開発されて、日本での認可がスピーディーに降りていきますように。猫目さんの悲観しない性格でしたらきっとそれだけで抗がん作用を持っていると思います。ただ、やはりとてもお仕事がお忙しそうなので、どうかなるべく無理をなさらずにご自愛ください。陰ながら1ファンとして応援しております。
2. Posted by リリー   2014年02月19日 16:59
ドイツの印象、激しく同意!
私かつて2年だけドイツ系の会社にいたのですが、まあ、勤勉なドイツ人のイメージは吹き飛びましたです。 夏なんて働いてないものね。契約書なんて2か月待ちでした。
お料理もね~。 かつて兄家族が住んでいたので遊びに行きましたが、美味しかったのはイタリア移民が作るピザくらい。
ビールも私はあまり好みでないし、ワインは甘すぎるし。 でもドイツ人は日本人のことは好きだよね。 一緒に戦ったと時代錯誤の発言を良く聞きました。
研修の話も思わず<わかる~>とうなってしまいました。 欧米方式をそのまま日本に持ってこようとするんだよね。無理なのに。 私もボロボロになるまで戦いましたよ~。 
お薬はこれから決まるのかな? 副作用が少ないのがいいね。 うまく運びますように祈っております。 
3. Posted by ジョジョ0601   2014年02月23日 18:58
始めまして。
別癌闘病患者ですが 平平凡凡な日常
を過ごしています。
というか 癌と診断されてからは
じわじわと私の生きる力が 衰えてしまい、色んな方のブログ を 読ませて頂いてブロガーの皆様の力を頂いて
日々を過ごしている情けない 癌患者です。
猫目さんがバリバリの現役でお仕事の
報告をされ色んな国に行って活躍されているこのブログを読むのはとても
楽しみです。
遠い目して自分と無理無理に重ね合わせ妄想しています。
いついつまでもお元気でご活躍されたら嬉しいと心より期待しています。
4. Posted by 猫目   2014年02月24日 20:12
ラブさん、こんばんは。お久しぶりです。お元気でしたか?

ドイツはたぶんステキな場所もあると思うのですが、今回は当たりませんでした。どうも今だに東西格差ってあるみたいですね。次は(?)頑張って良さそうな所を開拓します。

お薬変わります。また効果あるように念じていてください。そしてラブさんも、無理しないようにしてくださいね(^-^)
5. Posted by 猫目   2014年02月24日 20:17
リリーさん、こんばんは。
そうですよね。ドイツ人のどこが勤勉なんだろう?って謎ですよね。ドイツ人は勝手に日本人に親近感ありますよね。でも、一緒にするなって思いましたよ。で、肝心な所ではEU方式を貫こうとするんですよね。EUってあれは、もうドイツによる傀儡っぽいですよね。

お料理も、今回は当たりませんでしたねえ。きっとどこかに美味しい物はあるのかもしれませんけど。プレッツエルとかデニッシュは美味しかったですね。

あとはハーブティのバリエーションと、オーガニック化粧品の豊富さ?

お薬はフェソロデックスになりました。効くように念じていてください。まだまだ寒いのでリリーさんも風邪などひかれないようにご自愛を(^-^)
6. Posted by 猫目   2014年02月24日 20:24
ジョジョ0601さん、こんばんは。はじめまして。書き込みありがとうございます。

闘病中でいらっしゃるのですね。ガンと診断されたら、誰でも凹むし萎えてしまうのは仕方ないですよ。当たり前です。無理に頑張る必要はありません。体力や気力が充実したら、自然に元気な気持ちになって行きます。平凡な日常が一番です。その中から些細な楽しみを見つけだし、味わえるといいですよ。妄想力も大事です!

お互い、楽しい毎日にしていきましょうね(^-^)

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