2014年04月19日

春を訪ねて:グラタンリング?

DSCN5188春っぽくラナンキュラス。キャンドルもピンクにして、お花見女子会(婆会)の時に飾ってみた。これは咲き過ぎちゃって、近所のお花屋さんが「こんなの売れない」と、代わりにスイートピーを執拗に勧めてきたのを無理に買ってきたのだったが、数日は大丈夫だった。普段余りピンクの花は使わないんだけど、春らしく華やかな感じでたまにはいいと感じた。

ところで、先日、「出会いと別れ」というタイトルだったのだけど、別ればかりで出会いについて書いてなかったのに気付いた。出会いは、今年、自分の部に6人の増員を勝ち取り、その採用で、たぶん。いい人が来てくれるといいな~。やっと十分なリソースが揃うので、自分がいつ辞めてもいいような体制作りをこっそり進めて行きたい。(楽できるし)

そして、再会もあった。
友人で、カナダ大学院時代の戦友(学校で苦楽を共にした)の旦那で、日本での大学の元恩師とも関連で(業界が狭いので)、そして元部下という多重役割の人が、めでたくカナダの市民権取って、「外人」として日本の学校に戻ってきた。市民権取るまでは、やたらに国外に出られないので、たまーにしか会ってなかった。でも、再発して最初の抗がん剤入院した時、夫婦でわざわざ日本に戻ってきて、レンタカー借りて退院時に迎えに来てくれた。普段は余り接点がなくても、彼らが本当に困ったときには何を置いても助けに駆け付けたいと思えるし、彼らも実際にそうしてくれる貴重な友人。また頻繁に遊べるようになるのは嬉しい事だ。

別れもあれば、出会いも再会もある。長く生きると、いい事がたくさんある。しぶとく行こう。

DSCN4942花見第二弾は、新幹線でお出かけ。

これはなだ万のお弁当。うにのムースが美味しく。今度、マネして作ってみよう。

ところで、新幹線に乗るとテンションが上がっていきなり旅気分になるのは、私が昭和の人間だからだろう。

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行先は、こんな新しい物とこんな古い物が大切にされて共存している、綺麗な街。街が綺麗で、人が良く、食べ物が美味しいだけではなく、電車好きでもあるために、自分の中では最も素晴らしい街の一つとされている。電車は、エコの観点からも素晴らしい。

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桜だー。
やはり、ソメイヨシノだけじゃなくて、しだれなど色々な種類がある。色も桜色だけではなく、ピンクの濃淡が楽しめる。大井川から西はそうなのか?箱根から西か?

しだれや八重などは余り尊重されず、ソメイヨシノ大好き。一色、一斉に咲いて一斉に散ります。…は、武家カルチャーもしくは江戸っ子気質に沿ったもので、江戸時代から関東に続く文化なのか。いや、もしかして鎌倉時代からとか?

ウナギも背開きと腹開きで違うと言うし、たぶん昔は現在の私達が想像もできないほど、東西文化には違いがあったのではないかしらね?

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ステキなお庭、縮景園。右には小さいけど、花嫁さんもいる。広島駅から路面電車で簡単なアクセス。路面電車ではスイカが使えないので、数回乗り降りする場合には一日乗車券を買った方が面倒くさくない。

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宿泊は今年もグランドプリンス。荷物は広島駅からホテルに送ってくれるし、シャトルバスもあるし、宮島へは直行船が出ていて、比較的すいているので楽。そんな船の中にもカープ愛を発見する。晩御飯の前菜。春の旬を感じる。あわびが柔らかくて美味しい。

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宮島の桜。
去年は時期が遅くて八重桜しか見られなかったが、今年は満開タイミングで素晴らしかった。お天気も良かった(午前中は)

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鳥居が遠く見える。手前は馬酔木の群生。こちらも今が花盛り。そして、あなご飯。

あなご飯は、最初、陸側にある「うえの」というお店がお弁当で出したのが最初だったという(広島出身主治医説)。先生もお勧めのふじたやさんに。

去年もここに行って、美味しかったので再訪。11:30に行けばよかったはずなのに、平日ですでに一回目のお客さんが入っており待たされた。やはり桜の時期だからか。

メニューは一つ。あなご飯しかない。ご飯はふっくら。タレの味は優しく、あなごは柔らかく。やはり美味しい。実に美味しいと思います、ここのは(力説)。合席になった地元の年配ご夫婦も、このお店が一番美味しいとお話してくれた。観光客もいたが、和服をお洒落に着こなしたお婆さんが一人でさりげなくいたりとか、どちらかと言うと地元のお客さんが多かった。人気店なのだろう。

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弥山ロープウェイで上った先の展望台がここ。獅子岩の展望台。右の写真は天気が良かった去年のもの。お天気でずいぶん印象が変わる。

瀬戸内海の島々が綺麗に見えて、ここでも充分景色も良いのだが、実はさらに山頂まで行ける。去年は一緒に行った友人の靴が「ヒール」だったし、自分も疲れていたので断念したのだったが、今年は登る気満々だった(無謀)。

かなり歩く。アップダウンが激しく、きつい。

DSCN5070途中の霊火堂で休む。

ここには、空海が宮島で修行をした時から1000年以上も燃え続けていると言われている火がある。

この火と大釜で沸かしたお湯が万病に効く霊水と言われているので飲んでみた。鉄の釜の色か、ちょっと茶色くて鉄の味。たぶん、鉄分が豊富なので、貧血とか昔の栄養不良が原因の病気に非常によく効いた事から「霊水」と呼ばれるようになったのではなかろうか?

この火は、広島平和記念公園の平和の灯の元火の一つとなったらしい。へー。と思ってまったり休憩。

友人は、ここでギブアップ。もう登りたくないと。

私は、ここまで来たら最後まで行かねばと登り続ける。とてもガン治療中とは思えない元気さが発揮される。さすがホルモン治療。抗がん剤と比較して、体力の衰えは全く感じない(老化による衰えは感じるけど)。

DSCN5055でも、登り始めて、即、後悔した。

すごい勾配だし、こんな岩だらけで、どうよ?という感じ。途中、道らしい道もなくなって岩によじ登ったり。景色も見えないし。人影も殆どない。あちこちに積み石がしてあるのも、ちょっと怖いテイスト。何なの、この石たちは?三途の川、賽の河原フィーリング。

けもの道みたいだし、積み石が恐山風味だし、この先は、様々な意味でさらにすごい事になっているのでは?という危機感が。

さらに雨まで降ってくる。
トホホ・フィーリング炸裂。しかし、足を止める訳にはいかない。止めたらそこで終わりな気がする。ここまで登ってきたのに逆戻りするのは、自分のエネルギーを無駄遣いしてしまって損した気もするし、かと言って、到底乗り越えられないリスクがこれから待ち受けているかもしれないケースにゴリ押しするのもリスクマネージメント観点からは悪手だ。

…様々な思いが去来するが、元気な時に、できる時に何でもやっておくべきだと意地になって登る。中途半端を恐れる事はない。もう転んでもただでは起きないような歳だし、ズーズーしさも兼ね備えた。もしダメだったら、その時に途中で止めればいいんだし。元々、失う物など何もない。

DSCN5069そうだ、こんな物、八甲田山死の行軍に比べたら何でもない。と、昔、修学旅行の東北で見た資料を思い出した。あの悲惨だったこと。それに引き換え、今の季節は冬じゃない、春だし。

自らを励ます心を嘲笑うかのように冷たい雨がポツポツと落ちてきて、結構寒々しくなってきた。標高が高いから、こんなに寒いのか?ヒマラヤ的な?

可憐な馬酔木の花を慰めに登り続ける。馬酔木も大木で群生していて壮観だ。ドウダンツツジの花に似ている。

ところで、宮島は馬酔木がやたらにあるけど、何か理由でもあるのだろうか?これ毒よね。

DSCN5067そうして、ヨレヨレしながらやっと頂上に到着した。

頂上の展望台からの景色はこんな。

トップオブザワールド。
私の上に人はいない。ああ、そうだ。福澤先生もおっしゃったよね。『天は人の上に人を作らず』。たぶんちょっと違うけど、意味が。一万円札フェイスが走馬灯のように過る。

やり遂げた感につつまれる…。

雲間から零れ落ちる光…。
神々しさを感じる。

ビューティフル、神の島・宮島。
その神の島の頂上だよ。
もうこれは、想像を絶するご加護があるに違いない。

自分が世界を手にした感。無敵感に包まれる。

やった。
やったのだ。
世の中に不可能な事なんてないんだ。エベレストのようなこんな険しく高い頂だって制覇できたんだもの…。
(ちなみに標高535 m、エベレストは8,848m)

去年から一年元気で幸せで、またこの島に来させていただき、どうもありがとうございました。新しい薬が効きますように。どんどん新薬が出ますように。これからも元気で幸せで、しっかり働けますように。母がボケずに元気でありますように。ブログを見に来てくれている皆さんにも、健康と幸せがもたらされますように。ついでに日本がまたバブルみたいになって、不死鳥のように繁栄しますように。世界に平和がもたらされますように…。その他諸々をてんこ盛りにしてどさくさ紛れに宮島の神に祈ってみる。

…高揚感でハイになっている所に、冷たい雨が酷くなってくる。
しかも、もうすぐ5時だ。ロープウェイがなくならないうちに下山せねば。

DSCN5068下で友人が待っているので、反対側ルートからさっさと降りる。人っ子一人いない。一見、機械か何かでまっすぐに切られているように見えるけど、あくまで自然にできたらしいこんな謎の岩もある。

変質者に襲われても戦えるように、武器の日傘を手に進む。

まあ、雨と汗にまみれてぜーぜーしながらよろけているおばさんを変質者が襲うとは思えないけど、強盗ならお金欲しさに襲うかもだし。最近は、日本でもたかがか数千円のために人が殺されたりするので、油断は禁物だ。

DSCN5088鹿、発見。
小鹿かな。可愛い。

ここの鹿は奈良の鹿ほどアグレッシブじゃないように思える。やたらに餌をあげないからだろうか?


今回は宮島にも宿泊。

宿はいろはさん。お部屋も大きく、ライトアップされた鳥居も見える。露天風呂は海を見渡せて、とても素敵。

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書き始めたら記事一回分になってしまうほど、インテリアや小物にすごく気合が入っている超寛ぎ空間だ。アメニティはお化粧品がアベンヌで、シャンプーがジョンマスターとか、何もかもが至れり尽くせりで大満足。

今回は友人が支配人さんと知り合いでこちらにお世話になったのだが、偶然オーナーも支配人さんも大学同窓で非常に盛り上がって楽しかった。小さな学校なので、知り合いの知り合いがまた知り合いというような事が多い。今回も、私のゼミ同級生と支配人さんが元同僚だったとか、元野球部同級生(学内有名人)を当然支配人さんも知っていて、当時の野球部の栄光(基本的にとても弱いため、栄光は希少で特定される)の懐かしいお喋りしたりとか。世間は狭い。


ところで、この宿は外国人のお客さんが多かった。広島でも宮島全体でもそうなのだけど、スイス、フランス、ドイツをやたら見かけた。白人なんだけど、服装がアメリカ人じゃないよね的なおしゃれな人は、やっぱりヨーロッパ人(殆どがフランス人)な事が多い。ヨーロッパで日本がブームなのかしら?

露天で一緒になったフランス人のお婆さんも実は乳がん経験者だった。自分は50代で、娘さんも30代で乳がんに。娘さんは医者なので、「自分にもいずれ来るだろーなー」と気をつけていたので早期にしこりを自分で見つけたのだそう。娘も乳がんになってしまって、ちょっと罪悪感があったと話してくれた。娘さんは「罪悪感って、ばかばかしい、止めて」と言ってくれたらしいが、母の心は複雑なのね。

日本はもう5回目の訪問で、長い休みが取れると日本につい来たくなるとのこと。今回は城崎と宮島を訪問するのだそうだ。あとは、ロープウェイで一緒になったNYのヤッピーなカップルが新婚旅行で、三週間、東京から大阪、そして彼らも城崎に立ち寄ってきたと言っていた。アメリカとヨーロッパのお金持ちの間で、日本がブームなんでしょうかね?しかも「城崎」とか、渋いですね。

そして晩御飯。
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お刺身は晩白柚?の中に入っていた。良い香りがした。正直、ザボン、晩白柚とか大きな柑橘の区別は難しい。最近では、いよかんや八朔、夏みかんやネーブルだけではなく、タンゴール、アンコール、せとか、はるか、ニューサマーオレンジ、スイートスプリングなど、ますます柑橘が増えて、嬉しい限りなのだけど、把握が追いつかない。

カサゴのお刺身。見た目のゴツサとは対照的に優しい味の白身。もっちりして美味しい。日本酒が進む。

お肉は二種類の広島牛の炙り。少し干して旨味を出した方には、筍の香りが移っていて、これまた春テイスト。黒いお皿に赤とグリーンでお料理が映える。

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親子揚げ。イセエビと桜エビ。どれもこれも春。

カリッ、パリッ、シャリッ、もっちり、ねっとり、ふわふわと、季節の食材(地の物)で様々な食感を楽しめるように工夫を凝らしてある。かなり美味しい。

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お部屋からは鳥居や五重塔が見える。朝ご飯は小さな釜炊き。

tofuさんにお勧めされてから、一度、宮島に泊まってみたかった。フェリーが来る前の静けさは本当に素敵。昔の人が「神の島」とした事。それを大切に粛々と守ってきた事。おそらく、江戸時代の人たちも、もっと前の人たちも、ここで同じ景色を見たであろう事。そして、今ここにいる人たちが皆死んでしまっても、この場所は同じようにあり続けるだろう事。

そんな長い長い時の流れに思いを馳せると、自分の悩みや苦労など、どうでも良くちっぽけに思える。さらにこの島には特別な空気と時間が流れている気がする。自分も清められるような?そんな気分になれる不思議な場所だ。小さな島なのにリピーター率が高いのは、そんな理由なのだろう。

そして宿は居心地が良く、お料理は美味しかった。今回も大満足なステイ。

DSCN5076マンホールのふたも紅葉。秋も綺麗そうね。また計画しよう。

広島は毎回楽しい。
食べ物は美味しいし、街は綺麗で人も良いし。何より交通機関が便利で良い。ちょっと地中海っぽさも感じる。気候とか、ちょっとほんわかした所とか。転勤で広島に行けと言われたら、問答無用で即受けするレベル。まだ行った事がない人にはもれなくお勧め。

DSCN5169ああ、今回の旅も終わるのかと寂しいフィーリングで岸に渡って来ると、駅前にこんな。

次回はこの方を見に来たいものです。


DSCN5171新幹線の駅で、「みっちゃん」のお好み焼きを食べて帰る。

色々あるけど、ここのが一番オーソドックスで美味しい気がする。


DSCN5174駅で「はっさく大福」を発見し、車内でのおやつに。本当にはっさくが入っている。

瀬戸内海は柑橘がたくさん栽培されて名物だと言う。レモン作ってるイタリア南部っぽい温暖さなのだろう。「はっさく」は好きだし、大福も美味しそうだったけど、合体すると微妙そうなので、話題のためだけにと思ったが、白あんのこってり感とはっさくの酸味のさっぱり感が良いハーモニーでかなり美味しかった。周りのお餅部分も、求肥ではなく、しっかりした「お餅」でかなり本格的。見かけたら、是非、お勧め。

DSCN5177宮島の駅で、晩御飯用にあなご飯元祖という「うえの」のお弁当を買って帰った。やはり一度は食べてみねばなるまい。

冷めても美味しいように、ご飯にもち米を使ってあるとのこと。美味しかったけど、やはり炊きたてでアツアツの方が美味しいのは仕方ない。しかし、あなごをウナギのようにしてお弁当にしようというアイデア。さらに、それを一大名物に育て上げた先人の創意と努力にリスペクトを感じながら食べる。

DSCN5247お土産のもみじまんじゅうは、前回気に入ったアンデルセンとのコラボ。ショコラ、レモン、フロマージュと、もはやお饅頭というより洋菓子なんだけど、美味しい。



DSCN5270さらに、前回試しに買って美味しかった「チーズと味噌のかけつゆ」。たまごかけごはんのお醤油(?)で有名な寺岡屋の。

お豆腐にかけても美味しいし、サラダのドレッシングとしてもいいし、麺つゆ代わりに使ってもいいし、温野菜にあえてもいい。とても便利なお品。

お友達にも食べて欲しく、何本も買って重い思いして持ち帰ったのだが、あとで通販でも簡単に買えると知って軽くショック。良く考えたら、成城石井辺りにも置いてあるかもと気づく。見かけたらお試しください。

にんにく醤油は炒め物やドレッシングに便利だった。牡蠣醤油を使った醤油麹も冷奴に乗せたり、ディップに使ったり万能。これも、もしかしたら通販で変えるのかも。便利な世の中になったので、実はお土産なんてもう要らないのかもしれない。


今回の謎。リングって何だろう?

DSCN4948パイシチューのパイの代わりにパンみたいな感じなのだろうか?広島ではこのようなお料理を「リング」と呼んで人気なのだろうか?それとも、このお店だけのお料理なのか?どこの部分が「リング」なのか?

美味しそうだった。しかも、サラダ、デザート付で680円は安いのではないだろうか?

広島市内の八丁堀の辺りで。気になる。次回は試してみたい。

花粉の季節も終わった。
すっきり春っぽく暖かくなるのかと思っていたけど、けっこう寒暖の差もあるし、風は冷たい。春は何かと忙しいのに、心も浮き立つためか、さらに色々用事を入れてしまって慌ただしくなりがなので、風邪などひかないように注意で。


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nekome1999 at 18:46コメント(0)トラックバック(0)その他  

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