2014年07月07日

胃カメラ検査:増えるポリープ&減る記憶容量

抗がん剤やホルモン治療中の患者さんは、むかむかしたり食欲減退することも多いので、胃腸を元気に保っておくとしっかり食べられて治療のサポートになる。胃を荒らす薬もあるので、できれば抗がん剤始める前に胃カメラなどで検査をし、もし不都合があったら対策し、万全の体勢で臨まれる事をお勧めする。

と、言う訳で恒例の毎年胃カメラ。

日本人は胃下垂タイプが多いために胃もたれや消化不良が多く、痩せている人が多いという。私の胃は、欧米人に多いと言われる「牛角胃」(こちら参照)。胃下垂の逆で、すべてを破壊的に消化しまくるために、胃酸が出過ぎて自分をも溶かす最強の胃。どうりで胃もたれ皆無なのだけど、空腹時にはお腹痛くなる。十代の頃から胃やら十二指腸やらによく炎症や潰瘍が起こっていた。ちなみに潰瘍の原因になると言われているピロリ菌は検査の結果シロ。子供の頃からなので、ストレス飲酒喫煙も関係ない。注意しなければならないのが、「石でも消化する胃だね、こりゃ」と実家隣のクリニック先生に言われたように、この胃は消化吸収能力が高いし早いので、何を食べても速攻消化してすぐにお腹すく。そんな欲望の赴くままに食べていると欧米人並みに太るという、恐ろしい破滅の胃なのだ。

しかし、そのおかげで毎年胃カメラはかかさない。胃カメラ研究家を名乗ってもよいくらい胃カメラ経験がある。口から行う胃カメラは基本的に上手く飲み込めれば、後はどうってことない。しかし、先生が下手だとダメだ。今までで一番幸せだった胃カメラは、カナダでやったものだ。

カナダは医療費がタダだ。国民(だけではなく一定期間カナダに正規滞在する人は皆)全員が、保険システムに加入してお金払わされる。その代り、お医者さんに行ってもお金を払う必要がない。

その面だけを切り取って「素晴らしい」とか表現する日本メディアもあるけど、私がいた州では、ちなみに薬は奇跡でも起こらないと出してくれず、風邪ひいても頭痛くても熱が出ても、とりあえずタイレノール(市販の頭痛薬)を自分で買って飲んどけば自然治癒するさ、状態。さらに、高度な医療や歯医者さんとかはその保険ではカバーされず、本当に「必要最低限」の事だけしかサポートされない。追加保険ありか所得の低い人以外、薬はタダではなく、100%実費の州もあり、薬局で手数料も取られる。日本みたいに、風邪で抗生物質、痛みどめ、胃薬、ビタミン剤とセットでくれるなんて待遇は、まずありえない(実は、それって無駄なのかも)。

私立のお金持ち病院にかかっていれば別なのかもだけど、普通は、まず一般医にかかってあーだこーだやってダメで、よっぽどじゃないと専門医に紹介してくれない。「十二指腸潰瘍の既往症があって、その時と同じように痛いので胃カメラやりたい」と主張しても、市販の胃腸薬で様子を見ろと3か月言われ、それでも治らないのでようやく専門医を紹介してくれ、しかも紹介された先の先生の予約が3か月先まで一杯だった…。というような感じ。さらに胃カメラ予約まで一か月。結局、胃カメラできたのはお腹痛いと訴えてから半年以上後。

病院はステキなインテリアで患者も30分~に一人、ゆっくり話を聞いてくれる。でも、一日に対応できる患者の数が非常に少ないので、上記のようなのんびり状態になるのは当然だ。そんなのんびりプロセスの間に、当然、手遅れになってしまう人も結構いた。日本の5分診療と検査漬けも批判的に語られるが、1時間診療してくれても6か月ほったらかしの検査最低限状態と、一概にどっちがいいとか言えないのじゃないかしらねえ?という感じ。私の胸も、左だけが硬くなって妙な具合になったのに、まだ若いからとか何とか言って結局専門医に送ってくれなかった。もしかしたら、一般医は「専門医に送った件数」が多いと悪い評価されちゃうのかしらね?と思えるくらい、専門医に紹介したがらない。まあ、その頃はまだガンになってなかったのかもしれないけど。

まあ、医療費は税金で、無限じゃないからなあ。でも、そんなカナダの胃カメラ経験は素晴らしかった。前日8時以降食事しないで、ダウンタウンの大きな総合病院に来てくれと言われる。経験上、夜の8時までしっかり食事していたら翌日の胃カメラは辛い。精々6時くらいまでで固形物は止めた方が良いように思える。専門医の先生は小さなクリニックにいるので、大きな器具を使う場合には大病院に出張してきてくれる。機械を時間借りするのかしら?だから胃カメラの予約も取りにくい訳だ。

日本ではまあ、薄暗い検査室で私服にエプロンつけて横になり、口に輪っか咥えさせられるのだが、その病院では病室(個室)に案内されて病院着に着かえさせられ、検査室に向かった。ストレッチャーで押されて。病人でも何でもないので、ちょっと微妙だが楽ちん。

喉の麻酔などは日本と同じ。「胃の働きを抑える薬注射」も日本と同じ。日本と違うのは、この薬が麻酔かと思うくらい良い気持ちで検査が終わる事。検査中に先生とやり取りした事は覚えているが、後から検査中の事は殆ど思い出せない。そして、検査が終わったら、日本なら5分くらい休憩して勝手に去って行かねばならないが、そのままストレッチャーでまた病室に連れて行ってもらえる。そのままグーグー昼寝。気持ちよく目覚めたら、看護師さんが様子見にきてくれて、オレンジジュース、ヨーグルト、温かいマフインなどの美味しい朝食を用意してくれる!すべてベッドの中。究極のお姫様扱い(単なる病人扱い)。

そうよねえ。だって朝ご飯食べてないんだもん。
甘い香りに包まれ幸せを感じ、のんびり朝食。全く急かされる事もなく、ゆっくり支度して、ふわふわした気分のままお家に帰った。あんな胃カメラなら毎月やってもいいとさえ思った。

日本に戻っても、口からガーの胃カメラで麻酔強くしないので、飲み込むのにコツが要り、結構面倒臭かった。しかし、現在では鼻からチューブを入れる胃カメラで、全く苦痛はなく、やりながらお喋りすらできる。口からではなくて、鼻から胃カメラお勧め。しかも、今通っているクリニックの先生は超上手い。全く違和感なく進める。大腸検査も上手。やはり腕によって患者の苦痛には大きな違いがあるので、上手(相性の良い)な先生を探し求めるのがいい。


久しぶりの胃カメラの画面で見えたのは、ピンクで綺麗な胃腸だった。
毎年指摘される粘膜下腫瘍が2個。大きさに変化はない。今年も組織取って調べてもらう。最初は1つだったのが、いつの間にか2つに増えていたものだ。さらに食道に新しいポリープができていたので、こちらも検査。結果は来週。

…毎年ポリープやら何やら増えている感じがする。
年取ると余計な物が増えるのだね。脂肪とかポリープとか皺とかシミとかしがらみとか。少なくなるものは毛髪とか記憶容量くらいか?と無常感に浸る。

来週は大腸検査。大腸検査は、前日から特別食で準備をする。病院で支給されたそれ以外の物は食べられない。土曜日にタニでランチした翌日は丸一日、検査用食というメリハリのある週末。

DSC00389ウロウロしてたらお店を発見し、衝動買いした駄菓子の数々。昔懐かしい駄菓子メーカーさんを応援するつもりでこの組み合わせを3セット購入。しかし、家に置くと自分が食べきってしまい、デブ一直線でNG。オフィスに持っていき、マイお茶デスク(私物の各種お茶、マッサージ器、お菓子入れ、ウェット&普通ティッシュなどが完備されている)の上に置いておくと、私が離席している間や夜間に、餌付けした小人たちがこっそり食べつくしてくれる。男子ばかりなのに、案外、皆、甘い物好きだ。これも懐かしい気持ちで食べてくれるだろう。

そう言えば、この間、お菓子入れの中身を補充していたら、腎臓検査をやったというマネージャーが偶然お菓子もらいに来て、恐ろしい検査の話をしていった。うつ伏せになり、図太い針みたいなので両方の腎臓を背中からズブズブ刺して組織取ったらしい。乳がん検査でやった針生検みたいなもの?でも、背中は痛そう。

乳がんの生検はちょこっと縫われて当日はシャワーだけ、お風呂はNGねー程度で終わったが、彼の場合はその後、腎臓が出血するといけないので、病院で丸一日うつ伏せで絶対安静だったとのこと。それは腰が痛くなりそう。あ、でも異常なくて良かったね、検査って大変なものもあるよねえ。…と、切ったりハゲたりしている乳がん患者にとっては、別に新鮮な驚きはなかったので、お菓子の補給を続けた。今回は夏だし、飴以外にミニゼリーも追加してみた。

いつの間にか集まって熱心に聞くチームの男子たち。彼らにとって、恐怖の話はそれで終わりではなかった。

「それがですね、猫目さんもいらっしゃる所でこんな品のない話はちょっとアレなんですが…絶対安静ってことは起き上がったらダメな訳ですよ。だからトイレも行けなくて…」

ふむふむ?と盛り上がる男子チーム。要するに尿瓶使い初体験でもしたわけ?と流し聞いていると、

検査「ですから、要するに、その、あそこに管を入れられて…」
男子「ええっ?」
男子「マジですか?」
検査「入っている状態も痛いですし、それを抜く時がこれがまた…」

ギャーギャー、痛い痛い、自分なら耐えられない、無理、絶対無理、と一斉に騒ぐ男子チーム。すごい盛り上がり。もし自分だったらと考えてしまっているのだろう。横目で観察してみると、心なしか皆、内またに力が入って本能的に股間防御の体勢?

止せばいいのに、妄想を逞しくしているらしく。身悶えしながらギャーギャーエンドレスで大盛り上がり。耐えられないも何も、入れられちゃうんだから仕方ないでしょう、耐えるしか。暴れたら縛られるよ。単なる空想に、大袈裟だよね。男子高校生かしら?

…そう言えば、手術の時に目が覚めたらカテーテル入っていたなと遠く思い出すが、特にそれほど不快だったとか痛かったという記憶はない。女性の尿道は短いので、自分には男性的な痛みとか恐怖はたぶん一生理解できないのだろう。でも、それと同じで、自分の「女性」を象徴しそれなりに大切にしてきた体の一部の中で悪い細胞が成長して、結果、切り取らなきゃいけない感覚は、別に悲劇ぶるつもりはないけど、たぶん男性には一生理解できないように思える。

理解できない。そう最初から思っていれば、相手の無理解に傷着く事も腹が立つ事もなく、どうやったらより良く理解してもらえるようになるのか、自分で考えるようになる。まあ、そこまでして理解してもらう必要があればなのだけど。その理解も、所詮別人である限り、異性でも同性でも、家族でも他人でも、そして患者同士であっても100%には至らない訳なので、どの程度コスト(自分の手間や時間)をかけるかの判断が大事かも。自分ですら、自分を100%理解できない時もあるしね。

DSC00390万事、「適当」が良いよね。
無理せず、無理させず。
押し付けず、押し付けられず。

理解されない、尊重されないって文句言うのは簡単だけど、そう言う自分も、自分を理解できていない状態の相手を理解しているか、リスペクトしているか?って時々尋ねてみるようにする。

すらっとした姿と色が綺麗。
最近、珍しいお花がたくさん店頭に並んで、名前がさっぱり判らない。

植物図鑑でも買って覚えてみようかしら?ボケ防止のためにも。


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nekome1999 at 21:49コメント(8)トラックバック(0)その他 | 検査&病理結果 

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コメント一覧

1. Posted by ロッキングチェア   2014年07月08日 22:19
猫目さん、こんばんは。

連日の更新!凄いです。

猫目さんは胃カメラの達人でおられたのですね。恥ずかしながら、私はこの年になっても胃カメラ未体験です。
胃腸はそんなに強靭ではないように思っていましたが、実はとんでもなく丈夫だったのですね(苦笑)。
大腸検査も職場の大腸がん検査(いわゆる2日検便法)しか受けたことないし・・・

そうそう、男性はなんたって痛みに弱いですよ。出血にも弱いですしね。
まあ、痛みに強くなってしまうというのもあまり自慢にはなりませんけれど。もう全然痛くない、という感覚は忘れました(遠い目・・・)。

最後のフレーズ、「理解されない、尊重されないって文句言うのは簡単だけど、そう言う自分も、自分を理解できていない状態の相手を理解しているか、リスペクトしているか?って時々尋ねてみるようにする。」にとても感動しました。
本当にそうですね。人付き合いは相手をリスペクト出来るかどうか、それが出来ていれば、うまく転がっていくように思います。自分が理解しようと努めている人、尊重しようと思っている人が、一方的にこちらを軽んじたりはしませんものね・・・。

ほどよく適当に・・・そう肩の力を抜いて、無理せずしなやかに心穏やかに生きていきたいものです。
2. Posted by リリー   2014年07月11日 10:43
こんにちは。
胃カメラ検査、私も毎年受けております。
鎮静剤つきなので、ほぼ意識のないまま終わり、その後リクライニングチェアで30分くらい爆睡するというパターン。 バリウムは苦手なのでとりあえずカメラで。8年前にバレット症候群という前がん状態が見つかり、それ以来検査は欠かせません。幸い今のところ大丈夫ですが。 
男性の痛みに弱い話、おもしろかったです。本当にそう思います。ちょっと熱があると大騒ぎですものね。
ロッキングチェアさん同様、最後のフレーズに同感です。自分を客観的にみることは簡単なようで難しいけど、意識していくことは大切かなと。暑さきびしい折、ご自愛くださいね。
3. Posted by そら   2014年07月12日 23:26
5 はじめまして。

その花。
おそらくクルクマの花ではないでしょうか。
タイで見かけた記憶があります。
凛とした佇まいが美しいですよね。

ところで、何故か私まで内またに力が入って本能的に股間防御の体勢になってしまったのですが(苦笑)
猫目さんと同じく尿道カテーテルが不快だったとか痛かったという記憶はないのに不思議なものです。
もしかしたら前世は男性だったのかもしれませんね。
4. Posted by ともママ   2014年07月13日 17:29
猫目さん、こんにちは。

あの卵形のバジルと野いちご、どちらも最初はすくすだったのに、植え替えてあげなかったせいか、ものすごく元気なくなって、昨日植え替えの土とか買ってきて、でもまだやってなくて、で、植物はちょっと枯れてきちゃったよー。

ところで、鼻からの胃カメラは楽だけど、組織を採取できないと聞いた記憶があるのですが、猫目さんのいってるクリニックでは、検査中に気になるところの組織も採取できるのですか?

ビビリだから受けるたびに怖いです。ひどい目にあったことはないのに。あはは
5. Posted by 猫目   2014年07月24日 23:26
ロッキングチェアさん、こんばんは。検査でお休みだったので暇だったのです(^-^)

胃カメラも最近では進歩して楽になりましたよ。大腸検査も準備はちょっと大変ですけど、検査は大した事ないですよ。ポリープが毎回見つかりますけど、普通の人もあるけど検査しないから気づかないで、でも何事もないのだろうなあとか思っています。

どうして理解されないのだろう?と思う相手は、自分が相手に理解して欲しいか、仕事や付き合いか何かで理解してもらう必要がある相手だと思うのです。それ以外でしたら、別に理解されなくても構わないだろうし。そういう相手を自分がリスペクトできているか?態度で示せているか?と考えると、自分の思い込み暴走が抑えられていいかもと思いました。感謝の気持ちって慣れると当たり前になって薄れてしまいますしね。

でも、リスペクトしようとか理解しようとかいくら努力しても、宇宙の彼方な人はわずかですがやはり存在しますので、その時は宇宙人との遭遇と思って観察モードに切り替えると、振り回されなくていいかもしれません。まあ、そういう場合は相手もこちらを宇宙人だと思っていると思います(^-^)
6. Posted by 猫目   2014年07月24日 23:31
リリーさん、こんばんは。毎日暑いですねえ、本当に。

バリウムは日本以外の先進国では殆どやられてない様子ですよ。保険の制限とか、日本人が胃腸弱いので盛んなのだとか、おそらく色々理由があるのかもしれませんが、海外では余り良いとされていない風潮っぽいので、胃カメラの方が良いかと思います。カナダの胃腸専門医も「胃カメラだけでいい」と言ってましたし。(名医かどうかは不明)

客観性を持つのは非常に難しいのですが、たぶん意識するだけでもちょっとは違いますよね(希望)。ちょっと涼しくなったらまたタニ行きましょうね。夏バテ注意でご自愛ください(^-^)

7. Posted by 猫目   2014年07月24日 23:35
ともママさん、こんばんは。芽が出ただけ凄いよ。あれは器が可愛かったので、植え替えなくても、お水の肥料あげるといいかも?

鼻からでも組織取れるみたいですよ。ワイヤーみたいなの入れて、挟んで取ってるのを画面で目撃しました。ざくっと取るので血も出たし。技術はどんどん進歩しているみたいよ。自分で自分の胃を観ながらもできるし、口に入っていないので、先生とお喋りもできるし、面白いよ~(^-^)
8. Posted by 猫目   2014年07月24日 23:41
そらさん、こんばんは。はじめまして。書き込みありがとうございます。クルクマですか。ありがとうございます。南国の花なのですね。すごい長持ちします。一本だけですが、まだ元気で綺麗です。

男性のギャーギャー話は過剰反応が面白かったですよ。特にその話題は微妙にその後下ネタっぽく展開していったので(ナースさんが触ったのですか?等)やけに盛り上がったのかもしれません。また仕入れたら、ご披露しますね。一回だけではわかりませんが、毎回そうでしたら、前世は男性かもしれませんね(^-^) 毎日暑いですが、どうかご自愛を。

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