2010年09月
2010年09月25日
抗がん剤副作用:口内炎
抗がん剤の困った副作用の一つに、「口内炎」がある。
「口内炎」は、「骨髄抑制」等に比べれば些細なため、先生に真剣に訴えても当然無視される。また、「抗がん剤使用中」に限らず、普通の人でもなるから、「脱毛」に比べればインパクト&特異性が少ないため、患者自身も「人として、仕方ない事なんだよね、痛いけど…」と過看しがちだ。
しかし、場所によっては、痛くて物が食べにくくなったり、歯磨きすると当たったり、お茶がしみたり、もう不愉快極まりなく、患者にとっては絶えることのないストレスの原因ナンバー1になる。しかも、いつもは簡単に治る口内炎も、抵抗力が弱っているからなのか、長期化、巨大化、複数化すらする。
食事が単純に楽しめないというのは、生死に関わる問題に等しい。ただでさえ、抗がん剤で食欲不振なのに、口の中まで痛かったら、泣きっ面に蜂状態だ。ガン患者には、これ以外にも不愉快きわまりない副作用やらストレスやらがてんこ盛りであるので、なるべく些細なストレスから排除して行くべきだ。
口内炎はまず、小さな傷から始まる。
最初の原因となる傷の種類
1)自分で噛む、硬い物を噛んで発生する等、傷
2)新陳代謝がストレスや栄養不足等で弱まって潰瘍化
3)新陳代謝が薬剤で弱まって潰瘍化
1)の場合は、物理的「傷」が原因だ。慌てて食べたりすると、自分で思いっきり口の中を噛んでしまったりするので、穏やかにゆっくり咀嚼して、原因となる「傷」を排除していく事で解決する。
2)の場合は、ストレス解消し、きちんと食事する事で解決する。ビタミンB不足で起こりがちなので、それが原因の場合はビタミン剤服用。市販のビタミンBでOK(ゼローダ服用中の場合は、葉酸が含まれていないかチェック。葉酸はNG)だし、先生から処方してもらってもいい。
ガン患者の口内炎の場合は、殆どが3)だ。そもそもの原因が栄養不足でないのだから、いくらビタミンBを飲んでも治らない。しかも、舌の裏、歯茎の上など、普段絶対に口内炎ができないような場所にもできる。抗がん剤によって活発な細胞の活動が阻害され、口内粘膜もダメージを受け易い。発生すべくして発生する。
しかしながら、小さな傷なら、普通、放置で治る。それが悪化してしまうのは、口腔内の菌によって、傷が炎症を起してしまうからだ。
ガン患者の場合は、傷の発生原因となる「抗がん剤」を排除する事はできない。よって、「できてしまった傷」をいかに「悪化」させないかが重要になってくる。
A)口腔内の菌を減らす
食事したら、すぐ歯を磨く。うがいする(イソジンでもアズノールでも何でもいい)。
B)傷を刺激しない
お煎餅、ナッツ、ポテトチップス等は口の中で細かく砕けて、せっかく治りかけていた口内炎を直撃し、痛みを与え傷を悪化させる事がある。口内炎が酷い時期は、粉砕系の硬い食べ物はなるべく避ける。
C)氷で冷やす
口の中に氷を入れて、口内炎の場所を冷やす。民間療法として言い伝えられている。確かに炎症を「冷やす」のには理があるかもしれない。痛みも薄れるかもしれない。しかし、「冷やす」事自体に、口内炎の回復効果を感じるかどうかには個人差がある。唾液が少なくなると口腔内の菌は増える。氷によって口腔内の水分が増え、結果的にA)の「菌が減る」状態になるのかもしれない。
これらによって、悪化リスクはかなり下がる。
運悪く悪化してしまった場合に快適な患者ライフを過ごすためには、症状の緩和が不可欠だ。以下の医薬品が薬局でゲットできる。
I)塗り薬
市販の口内炎塗り薬は、殺菌系とステロイド系がある。即効性は感じられないが、まあ気マシ程度の役割は果たす。ステロイド系・「ケナログ」は効くとの情報もあった。しかし、口の中なので、傷の上に軟膏が長時間ステイしていてくれないという難点がある。手軽でコスパは良い。
II)貼り薬
口内炎の上に貼り付ける。薬剤がゼリー状になって傷口に貼り付き、菌からも外部からの刺激からも守ってくれる一石二鳥的お助けグッズ。「アフタッチ」と「大正口内炎パッチ」が使い易い。「アフタッチ」は、やや厚めなため、一度きちんと貼り付ければどっしりとした安定感があるが、曲線部分に発生した傷を不得手とする。「口内炎パッチ」は非常に薄く、どんな所にでも貼り付けられる。慣れるまでは、きちんと貼り付けるのが結構難しく、塗り薬に比べるとコスパが悪い。
これらパッチは実は優れモノ。「ヤバイ、傷ができたかも。このまま口内炎一直線?(涙)」の初期段階で、傷に貼り付けておけば、悪化するリスクがかなり低下。運がよければ、そのまま治る。やはり乳がんでも口内炎でも、早期発見と適切なイニシャル対応が大事なのだ。口内炎の時期には、一箱常備をお勧め。
III)その他、民間療法
昆布、梅干、ナス等の黒焼きを粉砕した物、お酢と牛乳でヨーグルト状の物、蜂蜜を塗る。アロエの果肉部分を押し当てる。…等、色々実験してみたが、自分の場合、パッチよりすぐれた働きをするものはなかった。しかも、蜂蜜以外は不味いし、いずれも沁みて痛い。何もしなくても痛いのに、なぜこれ以上の苦行を敢えて自分に課さねばならないのか、効果とのバランス及び行為自体に疑問を抱き、実験終了。
*口腔内を清潔にしておけば、口内炎のリスクはぐっと下がる。万が一、発生してしまっても、早めの措置によって、辛い日々を過ごすリスクは下がる。ただでさえ不愉快な副作用Daysなので、なるべく楽に過ごそう。
(ステロイドなどの薬にはもちろん副作用があるので、薬剤師さんに相談し、自己責任で)
**抗がん剤中は、口内炎ができなくても、あちこち弱まるので、ハブラシをできれば「ソフト」に変えておこう。口腔内に傷が出来にくくなるし、歯茎からの出血なども防げる。
***余り酷くていつまでも治らないような場合は、やはりお医者さんに診てもらおう。乳腺外科ではなくて、もしかしたら歯医者さんがいいのかも。巨大口内炎ができた時、偶然、歯のクリーニングで行ったら、歯科衛生士さんが非常に的確なアドバイスをくれた。
-----
彼岸花がリコリスの仲間だったとは知らなかった。そう言われてみれば、色が違うだけで同じ花だ。ピンクとか黄色、白もあって、非常に見ごたえのある花を咲かせる。
晴れてきたので洗濯してみる。25度くらい?快適。いつもこれくらいの気候ならいいのに。今日は洗面所のキャビネットとリネン庫を掃除してみる。あと、清々とあちこち掃除機かけてみる。ナチュラルハウスで全粒粉パン買ってきたので、色々サンドイッチを作成予定。柿や葡萄、果物も美味しい季節になった。ガン患者の皆さんは、今のうちに食欲全開にして、来るべき冬に備え、体力を蓄えておきましょう。
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「口内炎」は、「骨髄抑制」等に比べれば些細なため、先生に真剣に訴えても当然無視される。また、「抗がん剤使用中」に限らず、普通の人でもなるから、「脱毛」に比べればインパクト&特異性が少ないため、患者自身も「人として、仕方ない事なんだよね、痛いけど…」と過看しがちだ。
しかし、場所によっては、痛くて物が食べにくくなったり、歯磨きすると当たったり、お茶がしみたり、もう不愉快極まりなく、患者にとっては絶えることのないストレスの原因ナンバー1になる。しかも、いつもは簡単に治る口内炎も、抵抗力が弱っているからなのか、長期化、巨大化、複数化すらする。
食事が単純に楽しめないというのは、生死に関わる問題に等しい。ただでさえ、抗がん剤で食欲不振なのに、口の中まで痛かったら、泣きっ面に蜂状態だ。ガン患者には、これ以外にも不愉快きわまりない副作用やらストレスやらがてんこ盛りであるので、なるべく些細なストレスから排除して行くべきだ。
口内炎はまず、小さな傷から始まる。
最初の原因となる傷の種類
1)自分で噛む、硬い物を噛んで発生する等、傷
2)新陳代謝がストレスや栄養不足等で弱まって潰瘍化
3)新陳代謝が薬剤で弱まって潰瘍化
1)の場合は、物理的「傷」が原因だ。慌てて食べたりすると、自分で思いっきり口の中を噛んでしまったりするので、穏やかにゆっくり咀嚼して、原因となる「傷」を排除していく事で解決する。
2)の場合は、ストレス解消し、きちんと食事する事で解決する。ビタミンB不足で起こりがちなので、それが原因の場合はビタミン剤服用。市販のビタミンBでOK(ゼローダ服用中の場合は、葉酸が含まれていないかチェック。葉酸はNG)だし、先生から処方してもらってもいい。
ガン患者の口内炎の場合は、殆どが3)だ。そもそもの原因が栄養不足でないのだから、いくらビタミンBを飲んでも治らない。しかも、舌の裏、歯茎の上など、普段絶対に口内炎ができないような場所にもできる。抗がん剤によって活発な細胞の活動が阻害され、口内粘膜もダメージを受け易い。発生すべくして発生する。
しかしながら、小さな傷なら、普通、放置で治る。それが悪化してしまうのは、口腔内の菌によって、傷が炎症を起してしまうからだ。
ガン患者の場合は、傷の発生原因となる「抗がん剤」を排除する事はできない。よって、「できてしまった傷」をいかに「悪化」させないかが重要になってくる。
A)口腔内の菌を減らす
食事したら、すぐ歯を磨く。うがいする(イソジンでもアズノールでも何でもいい)。
B)傷を刺激しない
お煎餅、ナッツ、ポテトチップス等は口の中で細かく砕けて、せっかく治りかけていた口内炎を直撃し、痛みを与え傷を悪化させる事がある。口内炎が酷い時期は、粉砕系の硬い食べ物はなるべく避ける。
C)氷で冷やす
口の中に氷を入れて、口内炎の場所を冷やす。民間療法として言い伝えられている。確かに炎症を「冷やす」のには理があるかもしれない。痛みも薄れるかもしれない。しかし、「冷やす」事自体に、口内炎の回復効果を感じるかどうかには個人差がある。唾液が少なくなると口腔内の菌は増える。氷によって口腔内の水分が増え、結果的にA)の「菌が減る」状態になるのかもしれない。
これらによって、悪化リスクはかなり下がる。
運悪く悪化してしまった場合に快適な患者ライフを過ごすためには、症状の緩和が不可欠だ。以下の医薬品が薬局でゲットできる。
I)塗り薬
市販の口内炎塗り薬は、殺菌系とステロイド系がある。即効性は感じられないが、まあ気マシ程度の役割は果たす。ステロイド系・「ケナログ」は効くとの情報もあった。しかし、口の中なので、傷の上に軟膏が長時間ステイしていてくれないという難点がある。手軽でコスパは良い。
II)貼り薬
口内炎の上に貼り付ける。薬剤がゼリー状になって傷口に貼り付き、菌からも外部からの刺激からも守ってくれる一石二鳥的お助けグッズ。「アフタッチ」と「大正口内炎パッチ」が使い易い。「アフタッチ」は、やや厚めなため、一度きちんと貼り付ければどっしりとした安定感があるが、曲線部分に発生した傷を不得手とする。「口内炎パッチ」は非常に薄く、どんな所にでも貼り付けられる。慣れるまでは、きちんと貼り付けるのが結構難しく、塗り薬に比べるとコスパが悪い。
これらパッチは実は優れモノ。「ヤバイ、傷ができたかも。このまま口内炎一直線?(涙)」の初期段階で、傷に貼り付けておけば、悪化するリスクがかなり低下。運がよければ、そのまま治る。やはり乳がんでも口内炎でも、早期発見と適切なイニシャル対応が大事なのだ。口内炎の時期には、一箱常備をお勧め。
III)その他、民間療法
昆布、梅干、ナス等の黒焼きを粉砕した物、お酢と牛乳でヨーグルト状の物、蜂蜜を塗る。アロエの果肉部分を押し当てる。…等、色々実験してみたが、自分の場合、パッチよりすぐれた働きをするものはなかった。しかも、蜂蜜以外は不味いし、いずれも沁みて痛い。何もしなくても痛いのに、なぜこれ以上の苦行を敢えて自分に課さねばならないのか、効果とのバランス及び行為自体に疑問を抱き、実験終了。
*口腔内を清潔にしておけば、口内炎のリスクはぐっと下がる。万が一、発生してしまっても、早めの措置によって、辛い日々を過ごすリスクは下がる。ただでさえ不愉快な副作用Daysなので、なるべく楽に過ごそう。
(ステロイドなどの薬にはもちろん副作用があるので、薬剤師さんに相談し、自己責任で)
**抗がん剤中は、口内炎ができなくても、あちこち弱まるので、ハブラシをできれば「ソフト」に変えておこう。口腔内に傷が出来にくくなるし、歯茎からの出血なども防げる。
***余り酷くていつまでも治らないような場合は、やはりお医者さんに診てもらおう。乳腺外科ではなくて、もしかしたら歯医者さんがいいのかも。巨大口内炎ができた時、偶然、歯のクリーニングで行ったら、歯科衛生士さんが非常に的確なアドバイスをくれた。
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彼岸花がリコリスの仲間だったとは知らなかった。そう言われてみれば、色が違うだけで同じ花だ。ピンクとか黄色、白もあって、非常に見ごたえのある花を咲かせる。
晴れてきたので洗濯してみる。25度くらい?快適。いつもこれくらいの気候ならいいのに。今日は洗面所のキャビネットとリネン庫を掃除してみる。あと、清々とあちこち掃除機かけてみる。ナチュラルハウスで全粒粉パン買ってきたので、色々サンドイッチを作成予定。柿や葡萄、果物も美味しい季節になった。ガン患者の皆さんは、今のうちに食欲全開にして、来るべき冬に備え、体力を蓄えておきましょう。
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2010年09月24日
マンモ・ゲット&鎌倉ぶらり
カルテや検査データの保管義務が5年というのは、以前記述した通り。しかし、5年経っても、例外的に保管されている場合があった。それは、「自分の病院のデータは処分するけど、他の病院から持ち込まれた物は処分する訳にもいかず、宙ぶらりん」原則による。
最初のマンモは市の病院で撮った。それをP病院に持ち込んで、そのまま忘れてた。P病院では、5年経ったので、私のカルテや他の検査のデータはすべて処分した。だけど、「市の病院:必ず返却お願いします」と赤字で書かれている物を、P病院では勝手に処分する訳にはいかなかった。だから、最初の巨大マンモ画像(フィルム)だけが、P病院で無事に保管されていた。6年前の「全部がガン状態な乳房」のマンモ。面白いので、月曜にL先生に見せる予定。
この原則を応用すると、別病院所有の物は、5年経っても処分されず、ずっと保管されているのでは?何て便利!と一瞬思ったけど、実際、あまり活用される事はないだろうと思った。普通は、すぐ返してくれるものだし。
P病院まで行ったので、その後、鎌倉に行く。雨&寒さの余り、人のいない八幡宮様。珍しい。左側はこの間折れちゃった巨大銀杏の木。樹齢約1000年らしい。もう死んだかと撤去されそうだったのが、新芽が芽生えて元気に。植物の生命力はすごい。ご神木なので、とりあえず拝んでおく。自分の健康とブログを見てくれている皆さんの健康も拝んでおく。
「リッチョーネ」で軽くランチ→八幡宮に御参り→ガラス工房でトンボ玉制作→「歐林洞」でまったりティータイム→小町通りを観光客になりきってブラブラ→「なると屋」で夕飯…という、「ちょっと観光、ちょっと美味しい物、ちょっとイベント、ちょっと買い物&でも、疲れるからヌルく」というポリシーに基づき、素晴らしいプランを立ててあちこち予約までしてくれた広尾マダム・P(鎌倉育ち)は、何と当日発熱でキャンセルだったので、タイ駐在員・Lと二人で。すごい張り切っていたのに可哀想。また、紅葉が綺麗になった頃、行こう。
お彼岸だから、彼岸花見たり、トンボ玉作ってみたり、だらだらと歩き回って、初秋の鎌倉を満喫…というより、真冬並みの寒さ。雨は降るし、風は強いし、寒くて、困った。つい数日前まで、暑くて朦朧としてたのに。
なると屋のイチカワさんは、『キューピー3分間クッキング』に出演中。野菜料理レシピが便利(一番下)。どれも美味しいけど、「ひじきとしめじの春巻き」は超お勧め。カリっとした皮の中にとろりと葛仕立てのしめじとひじき。お店のメニューでもある。最初に食べた時は感動した。仕入れる野菜によって毎日ちょこっとづつ食材が変わったりするけど、基本メニューは季節の鎌倉野菜をたっぷり使った「毎月のご飯」。今日は、青菜ご飯にしいたけの甘煮、イチジクの赤出汁、冬瓜煮物&菊花とゆかり、ナスとサツマイモの揚げ物になめこと大根おろし、ゴマ豆腐、お漬物。野菜をガッツリ食べたい時には、お勧め。
今日、一番印象に残ったのは、これ。『危険』って…。すごい看板。それが、結構真剣らしくて、あちこちにあった。池に、スッポンも亀もいるんだろうか?しかも、凶悪?スッポンは判るけど、亀って、そんなに攻撃的だっけ?
…謎は深まる。
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最初のマンモは市の病院で撮った。それをP病院に持ち込んで、そのまま忘れてた。P病院では、5年経ったので、私のカルテや他の検査のデータはすべて処分した。だけど、「市の病院:必ず返却お願いします」と赤字で書かれている物を、P病院では勝手に処分する訳にはいかなかった。だから、最初の巨大マンモ画像(フィルム)だけが、P病院で無事に保管されていた。6年前の「全部がガン状態な乳房」のマンモ。面白いので、月曜にL先生に見せる予定。
この原則を応用すると、別病院所有の物は、5年経っても処分されず、ずっと保管されているのでは?何て便利!と一瞬思ったけど、実際、あまり活用される事はないだろうと思った。普通は、すぐ返してくれるものだし。
P病院まで行ったので、その後、鎌倉に行く。雨&寒さの余り、人のいない八幡宮様。珍しい。左側はこの間折れちゃった巨大銀杏の木。樹齢約1000年らしい。もう死んだかと撤去されそうだったのが、新芽が芽生えて元気に。植物の生命力はすごい。ご神木なので、とりあえず拝んでおく。自分の健康とブログを見てくれている皆さんの健康も拝んでおく。
「リッチョーネ」で軽くランチ→八幡宮に御参り→ガラス工房でトンボ玉制作→「歐林洞」でまったりティータイム→小町通りを観光客になりきってブラブラ→「なると屋」で夕飯…という、「ちょっと観光、ちょっと美味しい物、ちょっとイベント、ちょっと買い物&でも、疲れるからヌルく」というポリシーに基づき、素晴らしいプランを立ててあちこち予約までしてくれた広尾マダム・P(鎌倉育ち)は、何と当日発熱でキャンセルだったので、タイ駐在員・Lと二人で。すごい張り切っていたのに可哀想。また、紅葉が綺麗になった頃、行こう。
お彼岸だから、彼岸花見たり、トンボ玉作ってみたり、だらだらと歩き回って、初秋の鎌倉を満喫…というより、真冬並みの寒さ。雨は降るし、風は強いし、寒くて、困った。つい数日前まで、暑くて朦朧としてたのに。
なると屋のイチカワさんは、『キューピー3分間クッキング』に出演中。野菜料理レシピが便利(一番下)。どれも美味しいけど、「ひじきとしめじの春巻き」は超お勧め。カリっとした皮の中にとろりと葛仕立てのしめじとひじき。お店のメニューでもある。最初に食べた時は感動した。仕入れる野菜によって毎日ちょこっとづつ食材が変わったりするけど、基本メニューは季節の鎌倉野菜をたっぷり使った「毎月のご飯」。今日は、青菜ご飯にしいたけの甘煮、イチジクの赤出汁、冬瓜煮物&菊花とゆかり、ナスとサツマイモの揚げ物になめこと大根おろし、ゴマ豆腐、お漬物。野菜をガッツリ食べたい時には、お勧め。
今日、一番印象に残ったのは、これ。『危険』って…。すごい看板。それが、結構真剣らしくて、あちこちにあった。池に、スッポンも亀もいるんだろうか?しかも、凶悪?スッポンは判るけど、亀って、そんなに攻撃的だっけ?
…謎は深まる。
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2010年09月23日
お医者さんも大変ね
共通の知り合いに面白い事件があったので、Pたんと長電話。今度、Pたんが用事があって上京するときに、ご飯でも食べることに。ついでに、抗がん剤の使い方についても、色々話した。
・ゼローダ1,200mgX2しか入ってなくて、少しでしょんぼりな感じ。もっと入れたい。副作用もないし。
→一日2,400mgだから、ちゃんと量は入っている。XCは、最初平気でも、エンドキサンも100mg入っているので、回を重ねるごとにボディーブローみたいに徐々に効いてくる。そうしたら、マーカーや血液の様子見ながら、量を調整していけばいい。
・次回、マーカーの増減は気にしないで、このまま3クールくらい様子見なつもりだけど、それでOK?
→驚異的に上がっちゃったり、他の所に症状が出てきたら、別だけど、それ以外はじっくり薬が仕事するかどうか、入れてみてきちんと評価する事が大切。血液の様子見ながら、効果測定がいいかも。マーカーは目安になるけど、過信しても良くない。
やはり、マーカーの多少の上下運動は気にせず、このままの量を3クール入れてみて効果測定。予想通り、蓄積系副作用が出てくるパターン。最初、調子が良いといって量を多くして、体調不良で途中で続けられなくなったり、QOLが著しく低下したりしてしまうのは避けたいので、このままの量が吉かも。
ただし、さらなる転移など、他の症状が出てきちゃったら、速攻で対処が必要。その場合、自分的にはジェムザールやってみたいんだけど、とりあえずナベルビンか、昔、タキサン系が結構効いたから、ウィークリー・タキソールになるのか?
理想としては、たぶん、このままXCで増大しないで出来る限り引張って、ダメだったら、次の抗がん剤。そのうち閉経するだろうから、そしたら閉経後のホルモン療法に切り替えて、また様子見。…みたいな感じかな?モグラ叩きみたいに、出てきたら抑え、出てきたら抑え、が理想だ。
まあ、エンドレスな治療になるので、のんびり行く。でも、何かあった時には、ガンの増大スピードよりすばやく動けたり決断できたりするように、先手先手は考えておかないとね。
色々治療法を調べたり、友人達から情報をもらったりしたが、転移はまだ小さいけど数が多いので、一つをターゲットにして照射する的な治療は、余り現実的ではない。あくまで全身治療的なアプローチでないと効果がなさそう。温熱療法、気持ち良さそうだわねえ。細かいガンによく効きそうでは? 同じ病院の放射線科でやっているので、確認要。免疫療法も、理論的には初期ガン(ガン細胞が少ない時期)に、より大きな効果が出るような気がするので、ちょっと資料集めてみる。でも、この治療には、それなりの投資が必要になってくる。あと、施設の信頼性が重要。説明通りにリンパ球を培養した点滴ではなくて、適当なブドウ糖か何かの点滴だって、外から見ただけでは判らないわけだし。…と、自分の場合、何にでもすぐそうやって疑い心を持ってしまうので、プラセボ的効果とか心理的プラス効果とかは、皆無に等しく、ちょっと損な気分にもなった。
最近、やはり、先生によって「薬の使い方が上手い&下手」があるんだろうなあと感じている。乳がんに限らず、色々なガン患者さんの体験記を見ると、ガンの勢いが酷くってやられた…というのではなくて、抗がん剤で体調崩しちゃってとか、痛みで調子悪くなっちゃって、体力がやたら削られちゃっているのが結構多いような印象。
ドラクエなどに例えれば、HPが残り少ないのに、毒の沼に踏み込んじゃって、歩き回っているうちに、HP限りなく無くなっちゃったよ。うわ、そこにモンスターが現れて攻撃されたよ。ぎゃー、しかも、「痛恨の一撃」って…みたいな。もしくは、「布の服」と「こんぼう」と「なべのふた」的な初期装備で、いきなりラスボスのダンジョンに踏み込むような、逆無敵感が漂う…。
よく考えてみると、元々、外科の先生達の専門は「手術」だ。知り合いの「心臓外科」は、目に見える物を切ったり、取ったり、貼り付けたり、何か代用物入れたり、レーザーが登場したり、話を聞いていると、限りなく「手芸」とか「工作」とか「溶接」風味だった。手先は誰より器用だった。
それが「外科」の仕事のコアな部分だとすると、目に見えない「腫瘍」を、薬使ってどーこーするというのは、本来の仕事ではない。腫瘍内科のお仕事だ。そして、抗がん剤で弱っちゃった患者さんの体調をフォローするのは、どちらかと言うと内科のお仕事では? 患者さんの心のケア…は心療内科。さらに、痛みのコントロールには、麻酔科とかペインコントロールの専門家がいる。お薬の飲み合わせとか、詳しい効能とかは薬剤師。
…ガンが絡む外科の先生達は、これら全部。一人何役もやっているのだとの驚きを隠せない。抗がん剤の使い方が下手な先生…というか、使い方はテキスト通りなんだけど、その患者に合っているかどうかの評価や実際の対応が微妙な先生も、そりゃ中にはいるよね。体質や副作用の出方、持病も人それぞれなので、そんなに細かくフォローできるかって問題もあるだろうし。
患者的立場からは、「何でも知っていて、無敵感漂う先生」でいて欲しいんだけど、日々の診察や手術なんかもあって、じっくり色々勉強している時間も少ないだろうし、実際は色々大変なんだろうなあとしみじみ思う秋の夕暮れ。
ハワイで流行っている「模造花」のレイ。ハワイではお祝いとか行事とかお供え物として、レイを良く使うらしいが、イミテーションなら記念に取っておけるし再利用できるというので、エコ的感覚なのか?リボンを使ったこのようなレイがあちこちに売っていた。このレイの作者は、「レイ・コンテスト」で1,2,3等を独占しちゃうような有名な人…らしい。「うわあ、ステキ。欲しいかも…」と一瞬思ったが、自分のようなガサツな人間には、このように綺麗でデリケートな飾り物を、長期間きちんとメンテナンスしていく能力はない。すぐに埃まみれになって、邪魔物扱いになってしまうのがオチ。だから、止めといた。
確かに綺麗だけど、やっぱりチュベローズの甘い香りに包まれて何とも言えない贅沢感にうっとり幸せ…とか、生花じゃないと味わえない良さもあるよね。
急に涼しくなったので、もう「暑いから」という言い訳は自分的にも通用しない。仕方なく、掃除を再開。今日は玄関の掃除。ドア拭いたり、下駄箱の整理。要らなくなったり、履かなくなった靴を処分しつつ、ブーツを出してみる。未使用靴は近所の教会のバザー用にする。今月は、あとクローゼットX2と押入れ、リネン入れ、洗面所キャビネット、リビングの棚を整理する予定。
こうして比較的、掃除が容易い小さい場所をクリアして誤魔化しているが、物置化した洋室と納戸は、物(&ゴミ?)だらけのまま、そっと佇んでいる。問題解決には、慎重な計画と緻密なプロセスが必要とされるので、来月のプロジェクトとする。(え?)
今日のおかずは、鳥ひき肉と野菜の挟み蒸し&すりゴマとショウガのソース。トマトとワカメのオニオンドレッシングサラダ。火を使う気分じゃなかったので、レンジだけで作成。気温の差が激しいので、風邪などひかないように注意。
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・ゼローダ1,200mgX2しか入ってなくて、少しでしょんぼりな感じ。もっと入れたい。副作用もないし。
→一日2,400mgだから、ちゃんと量は入っている。XCは、最初平気でも、エンドキサンも100mg入っているので、回を重ねるごとにボディーブローみたいに徐々に効いてくる。そうしたら、マーカーや血液の様子見ながら、量を調整していけばいい。
・次回、マーカーの増減は気にしないで、このまま3クールくらい様子見なつもりだけど、それでOK?
→驚異的に上がっちゃったり、他の所に症状が出てきたら、別だけど、それ以外はじっくり薬が仕事するかどうか、入れてみてきちんと評価する事が大切。血液の様子見ながら、効果測定がいいかも。マーカーは目安になるけど、過信しても良くない。
やはり、マーカーの多少の上下運動は気にせず、このままの量を3クール入れてみて効果測定。予想通り、蓄積系副作用が出てくるパターン。最初、調子が良いといって量を多くして、体調不良で途中で続けられなくなったり、QOLが著しく低下したりしてしまうのは避けたいので、このままの量が吉かも。
ただし、さらなる転移など、他の症状が出てきちゃったら、速攻で対処が必要。その場合、自分的にはジェムザールやってみたいんだけど、とりあえずナベルビンか、昔、タキサン系が結構効いたから、ウィークリー・タキソールになるのか?
理想としては、たぶん、このままXCで増大しないで出来る限り引張って、ダメだったら、次の抗がん剤。そのうち閉経するだろうから、そしたら閉経後のホルモン療法に切り替えて、また様子見。…みたいな感じかな?モグラ叩きみたいに、出てきたら抑え、出てきたら抑え、が理想だ。
まあ、エンドレスな治療になるので、のんびり行く。でも、何かあった時には、ガンの増大スピードよりすばやく動けたり決断できたりするように、先手先手は考えておかないとね。
色々治療法を調べたり、友人達から情報をもらったりしたが、転移はまだ小さいけど数が多いので、一つをターゲットにして照射する的な治療は、余り現実的ではない。あくまで全身治療的なアプローチでないと効果がなさそう。温熱療法、気持ち良さそうだわねえ。細かいガンによく効きそうでは? 同じ病院の放射線科でやっているので、確認要。免疫療法も、理論的には初期ガン(ガン細胞が少ない時期)に、より大きな効果が出るような気がするので、ちょっと資料集めてみる。でも、この治療には、それなりの投資が必要になってくる。あと、施設の信頼性が重要。説明通りにリンパ球を培養した点滴ではなくて、適当なブドウ糖か何かの点滴だって、外から見ただけでは判らないわけだし。…と、自分の場合、何にでもすぐそうやって疑い心を持ってしまうので、プラセボ的効果とか心理的プラス効果とかは、皆無に等しく、ちょっと損な気分にもなった。
最近、やはり、先生によって「薬の使い方が上手い&下手」があるんだろうなあと感じている。乳がんに限らず、色々なガン患者さんの体験記を見ると、ガンの勢いが酷くってやられた…というのではなくて、抗がん剤で体調崩しちゃってとか、痛みで調子悪くなっちゃって、体力がやたら削られちゃっているのが結構多いような印象。
ドラクエなどに例えれば、HPが残り少ないのに、毒の沼に踏み込んじゃって、歩き回っているうちに、HP限りなく無くなっちゃったよ。うわ、そこにモンスターが現れて攻撃されたよ。ぎゃー、しかも、「痛恨の一撃」って…みたいな。もしくは、「布の服」と「こんぼう」と「なべのふた」的な初期装備で、いきなりラスボスのダンジョンに踏み込むような、逆無敵感が漂う…。
よく考えてみると、元々、外科の先生達の専門は「手術」だ。知り合いの「心臓外科」は、目に見える物を切ったり、取ったり、貼り付けたり、何か代用物入れたり、レーザーが登場したり、話を聞いていると、限りなく「手芸」とか「工作」とか「溶接」風味だった。手先は誰より器用だった。
それが「外科」の仕事のコアな部分だとすると、目に見えない「腫瘍」を、薬使ってどーこーするというのは、本来の仕事ではない。腫瘍内科のお仕事だ。そして、抗がん剤で弱っちゃった患者さんの体調をフォローするのは、どちらかと言うと内科のお仕事では? 患者さんの心のケア…は心療内科。さらに、痛みのコントロールには、麻酔科とかペインコントロールの専門家がいる。お薬の飲み合わせとか、詳しい効能とかは薬剤師。
…ガンが絡む外科の先生達は、これら全部。一人何役もやっているのだとの驚きを隠せない。抗がん剤の使い方が下手な先生…というか、使い方はテキスト通りなんだけど、その患者に合っているかどうかの評価や実際の対応が微妙な先生も、そりゃ中にはいるよね。体質や副作用の出方、持病も人それぞれなので、そんなに細かくフォローできるかって問題もあるだろうし。
患者的立場からは、「何でも知っていて、無敵感漂う先生」でいて欲しいんだけど、日々の診察や手術なんかもあって、じっくり色々勉強している時間も少ないだろうし、実際は色々大変なんだろうなあとしみじみ思う秋の夕暮れ。
ハワイで流行っている「模造花」のレイ。ハワイではお祝いとか行事とかお供え物として、レイを良く使うらしいが、イミテーションなら記念に取っておけるし再利用できるというので、エコ的感覚なのか?リボンを使ったこのようなレイがあちこちに売っていた。このレイの作者は、「レイ・コンテスト」で1,2,3等を独占しちゃうような有名な人…らしい。「うわあ、ステキ。欲しいかも…」と一瞬思ったが、自分のようなガサツな人間には、このように綺麗でデリケートな飾り物を、長期間きちんとメンテナンスしていく能力はない。すぐに埃まみれになって、邪魔物扱いになってしまうのがオチ。だから、止めといた。
確かに綺麗だけど、やっぱりチュベローズの甘い香りに包まれて何とも言えない贅沢感にうっとり幸せ…とか、生花じゃないと味わえない良さもあるよね。
急に涼しくなったので、もう「暑いから」という言い訳は自分的にも通用しない。仕方なく、掃除を再開。今日は玄関の掃除。ドア拭いたり、下駄箱の整理。要らなくなったり、履かなくなった靴を処分しつつ、ブーツを出してみる。未使用靴は近所の教会のバザー用にする。今月は、あとクローゼットX2と押入れ、リネン入れ、洗面所キャビネット、リビングの棚を整理する予定。
こうして比較的、掃除が容易い小さい場所をクリアして誤魔化しているが、物置化した洋室と納戸は、物(&ゴミ?)だらけのまま、そっと佇んでいる。問題解決には、慎重な計画と緻密なプロセスが必要とされるので、来月のプロジェクトとする。(え?)
今日のおかずは、鳥ひき肉と野菜の挟み蒸し&すりゴマとショウガのソース。トマトとワカメのオニオンドレッシングサラダ。火を使う気分じゃなかったので、レンジだけで作成。気温の差が激しいので、風邪などひかないように注意。
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2010年09月22日
ウィッグを選ぶなら…
最初に脱毛した時に、テンション上がってウィッグを結構買った。
1)仕事用オーダー品:長めのストレートボブ。普通色。丈夫な方が良いと思ったので、半分&化学繊維ミックスにしてもらった
2)黒髪にルビーレッドのメッシュ、ストレートセミロング。化学繊維。遊び用。帽子必須。気に入ったので2個買った
3)濃い目の茶髪ショート(人毛)
4)茶髪のショート(化学繊維)
5)その他、1)と同じスタイルで化繊の休日用X2。茶髪でクルクルロング。その他、ソバージュ人毛など、色々。別にお洒落に興味があった訳ではなく、何がどう使い易いのか?どういう違いがあるのか単純に知りたかった。大部分が通販の廉価なもので、美容院でスタイリングしてもらったり、自分でカットしたりして使っていた。
よく使っていたものは、大抵がボサボサになっちゃって捨てたので、今回、実家納戸で発見されたのは、1)~4)。1)以外は未使用。しかし、3)&4)を実際に使うのは難しい。
なぜなら、安いヅラはズレ易い。そして、ショートは少しでもズレたら、見た目が致命的になる。慌てて戻そうとするとさらにズレてしまって、全体的に顔とのバランスがあり得ないレイアウトになってくる。福笑いの失敗のような? だから、使いこなすのが非常に難しい。初心者にはお勧めしない。
初心者向き、普段使いは長めのボブが楽。襟足ももみ上げも隠れるし、不自然にならない。前髪もそこそこ長めにしておけば、眉毛や睫が消えうせた時でも、不自然さを誤魔化せる。
遊び使いはロングが楽。帽子をかぶってしまえば、超自然。
ストレートの方がお手入れが楽。クルクルは最初は気合入れてスタイリングするが、そのうち面倒で、ボーボーの鳥の巣かクモの巣状態になってしまう。(お手入れがマメな人なら、問題ない)
オーダーは確かに良い。毛の量も多くて、自分の頭の形にフィットした物を作ってくれるので、たぶんジェットコースターに乗っても取れないし、不自然さもない。そして、丈夫。
人毛は確かに自然。アイロンでスタイリングなどもできる。だけど、そのうちツヤがなくなって、あんまり綺麗じゃなくなってくる。
化学繊維はいつまでも結構ツヤヤカで丈夫。ちょっとくらい手荒くしても平気。でも、妙なツヤが不自然に見えてしまうこともある。
人毛&化繊ミックスは、ストレートなら、お手入れも楽。ツヤもそこそこなので、不自然さはない方。
でも、どんなに良いカツラを買っても、そのうち、よく擦れる襟足の辺りの毛がボソボソしてきてしまうし、ネットも何となくユルんできてしまう。メンテしてくれるタイプもあって、比較的良いコンディションを保てる場合もあるけど、形ある物は、いつかすべて壊れる。無常。
仕事をしている人なら、きちんとした、そこそこのお値段の物を一つ。休みの時などには、ファッションウィッグを交互に使ってあげて、消耗を分散するのがいいかも。
あ、でも6年も経つので、ウィッグその物の耐久性も、たぶん進化している。今ではアイロンでスタイリングできる化学繊維なども出ている。
どのタイプにも良い所と悪い所がある。
初発の治療で抗がん剤8クールやるなら、約1年弱くらいお世話になるものなので、自分の環境や懐具合と相談して決めるのが、吉。
でも、どうせ使わなきゃいけないものだから、「仕方ないや」じゃなくて、少しでもその中に楽しみを見つけて、気晴らしになるような使い方ができたらいいと思う。自分では絶対にしないスタイルや髪の色にトライしてみたり。
思いがけず、似合うかもしれない。可愛いかもしれない。自分の知らなかった自分を発見できるかも?
安いウィッグでいい。余裕があったら、やってみよう。免疫力アップのためにも。
フラワーアレンジメント作っていたお姉さん。とっても手早い。隣は彼氏だそう。仲良しですね。
今日も暑かった。雲ひとつなく、紫外線も強かった。
午前中は、母親が外出しているはずなので、実家に放置してあるウィッグ達を取りに行った。もし、まだ使えるなら、使った方がいい。エコ。
納戸からごそごそ色々出していると、猫X4がやってきて、何かして欲しそうに回りをウロウロしだす。猫じゃらしを振り回してそれに応じてあげる。
納戸の奥から、1)のカツラが発掘された時には、懐かしかった。そう、まるで旧友に再会した時のような…。
毎日、暑くて寒くても、何があっても一緒にいたよねえ。あの頃は、大変だったよねえ。お互い、頑張ったよねえ…。
私「ヘーイ、同志。お久しぶり。元気でしたか?」
ヅラ「何、言ってるのよ。『同志』なんて言うほど大事にしてくれてなかったじゃないの。毎日酷使してロクに手入れしないしさ、役目が終ったら完璧放置で。おかげで納戸で、すっかりカビ臭くなっちゃったじゃないのよー!」
私「ですよねー。すみませんでした、テヘ」
…等、一人二役やりながら、カツラを全部車に積んでしまおうと思っていたのに、思わぬ猫の妨害に遭って難航している間に、母が帰ってきてしまった。
飛び跳ねる猫達。広がる多数のカツラと箱。その中心に座っている私。
私とカツラを見た母の顔が、悲しそうに曇った。
…ヤバい。
私がまたカツラ生活に戻ると、察しちゃったのかもしれない。
だから母がいない間にと思っていたのに。
お母さん、すみません。親不孝な娘で。変な病気になっちゃってすみません。先に逝かなきゃならないかもしれなくて、すみま…。
「まだ、そんな物が要るお友達がいるの?」
…はぁ?
「差し上げるの?」
ナイス、ぼけ。
愛すべき、母。
私は「日本一の先生に診ていただいているので、絶対に再発&転移しない」と信じているのだ。さらに現実は直視したくないタイプ。自分の方が年寄りで、いたわられるべき存在で、娘はいつでもしっかり自分を経済的にも精神的にも支えてくれないと困る。そのための娘なのだから。(息子の方を可愛がっていたのに、年取ると「娘がいて良かった」だの「娘を可愛がって良かった」だの妄想の世界に突入できるご都合主義は謎。)
「その通りです」
怪しまれないように、さっさと荷造りして、「久しぶりに、買い物でも行きますか?」と、雰囲気を誤魔化すために車で誘い出す。
実家の和室のコタツが古くなっていた。
古い家電はスパークして火事でも起したら大変なので、買い換えた方がいいかと常々思っていた。だから、この暑いのにコタツを買いに行く事にした。
コタツでの立ったり座ったりが、年寄りの足腰に負担じゃない?テーブルでの生活に全面切り替えした方がいいのでは?と思っていたのだが、猫達のパラダイスになるので、冬、どうしてもコタツが欲しいらしい。
家具屋さんで、ダイニングコタツというのを見つけて、これならいいのでは?と購入。コタツ布団も、今までのは使えないので、新しく購入。ついでにラグも冬用をゲット。その後、どうもガーデニングのグッズが欲しいらしいので、ホームセンターへ。
今年の6月、京成バラ園でバラの苗を買った。それが大きく育ってきていて、そのための花壇を作るラティスやらレンガやら石の柵?みたいなすごーーーい大きかったり重い物達が、ずっと欲しかったらしい。でも、自分ではどこでゲットして良いのか判らず、ホームセンターのちらしを見て、「いいわねえ」と思っていたらしい。
老人の気晴らしになるのなら、柵や石くらい、いくらでも買いますよ。
病人だとバレないように、張り切って台車で運搬。もー重いの何のって。しかも、暑いし。
途中、和食屋さんで遅いお昼。可愛らしいご膳と甘味をいただいて、ドラッグストアに寄って、ティッシュやトイレットペーパー、猫エサなどのまとめ買い。実家まで運び、重い物は外に出して終了。
以前は、月一くらいで、このような「何でも買っていいですよ」的なお買い物ツアーをしていた(何でもと言っても食料品、雑貨など)。車でなければ行けないお店で、大きな物も買って、ちょこっとドライブしてその後、外食するのがパターンだった。今年は忙しくて殆どできなかったので、渡してある家族カードを使って好きな物買って、配送してもらえば?と言ってあった。でも、カードだと、あんまり使うのも悪いと気を使ってしまうらしい。
さらに、母は母なりに不肖の息子(私の弟)のことで悩みなどもあり、私としては警察の厄介にならないでやっているのだからいいじゃん的なのだが、彼女なりに色々と鬱々としていたらしいのだが、本日のツアーですっかり気が晴れた様子。やはり、物を買ってもらうという行為は、いくつになっても女性のストレス発散になるのだろう。
まあ、適当に誤魔化せたから、いいとする。ヅラもゲットしましたし。
1)仕事用オーダー品:長めのストレートボブ。普通色。丈夫な方が良いと思ったので、半分&化学繊維ミックスにしてもらった
2)黒髪にルビーレッドのメッシュ、ストレートセミロング。化学繊維。遊び用。帽子必須。気に入ったので2個買った
3)濃い目の茶髪ショート(人毛)
4)茶髪のショート(化学繊維)
5)その他、1)と同じスタイルで化繊の休日用X2。茶髪でクルクルロング。その他、ソバージュ人毛など、色々。別にお洒落に興味があった訳ではなく、何がどう使い易いのか?どういう違いがあるのか単純に知りたかった。大部分が通販の廉価なもので、美容院でスタイリングしてもらったり、自分でカットしたりして使っていた。
よく使っていたものは、大抵がボサボサになっちゃって捨てたので、今回、実家納戸で発見されたのは、1)~4)。1)以外は未使用。しかし、3)&4)を実際に使うのは難しい。
なぜなら、安いヅラはズレ易い。そして、ショートは少しでもズレたら、見た目が致命的になる。慌てて戻そうとするとさらにズレてしまって、全体的に顔とのバランスがあり得ないレイアウトになってくる。福笑いの失敗のような? だから、使いこなすのが非常に難しい。初心者にはお勧めしない。
初心者向き、普段使いは長めのボブが楽。襟足ももみ上げも隠れるし、不自然にならない。前髪もそこそこ長めにしておけば、眉毛や睫が消えうせた時でも、不自然さを誤魔化せる。
遊び使いはロングが楽。帽子をかぶってしまえば、超自然。
ストレートの方がお手入れが楽。クルクルは最初は気合入れてスタイリングするが、そのうち面倒で、ボーボーの鳥の巣かクモの巣状態になってしまう。(お手入れがマメな人なら、問題ない)
オーダーは確かに良い。毛の量も多くて、自分の頭の形にフィットした物を作ってくれるので、たぶんジェットコースターに乗っても取れないし、不自然さもない。そして、丈夫。
人毛は確かに自然。アイロンでスタイリングなどもできる。だけど、そのうちツヤがなくなって、あんまり綺麗じゃなくなってくる。
化学繊維はいつまでも結構ツヤヤカで丈夫。ちょっとくらい手荒くしても平気。でも、妙なツヤが不自然に見えてしまうこともある。
人毛&化繊ミックスは、ストレートなら、お手入れも楽。ツヤもそこそこなので、不自然さはない方。
でも、どんなに良いカツラを買っても、そのうち、よく擦れる襟足の辺りの毛がボソボソしてきてしまうし、ネットも何となくユルんできてしまう。メンテしてくれるタイプもあって、比較的良いコンディションを保てる場合もあるけど、形ある物は、いつかすべて壊れる。無常。
仕事をしている人なら、きちんとした、そこそこのお値段の物を一つ。休みの時などには、ファッションウィッグを交互に使ってあげて、消耗を分散するのがいいかも。
あ、でも6年も経つので、ウィッグその物の耐久性も、たぶん進化している。今ではアイロンでスタイリングできる化学繊維なども出ている。
どのタイプにも良い所と悪い所がある。
初発の治療で抗がん剤8クールやるなら、約1年弱くらいお世話になるものなので、自分の環境や懐具合と相談して決めるのが、吉。
でも、どうせ使わなきゃいけないものだから、「仕方ないや」じゃなくて、少しでもその中に楽しみを見つけて、気晴らしになるような使い方ができたらいいと思う。自分では絶対にしないスタイルや髪の色にトライしてみたり。
思いがけず、似合うかもしれない。可愛いかもしれない。自分の知らなかった自分を発見できるかも?
安いウィッグでいい。余裕があったら、やってみよう。免疫力アップのためにも。
フラワーアレンジメント作っていたお姉さん。とっても手早い。隣は彼氏だそう。仲良しですね。
今日も暑かった。雲ひとつなく、紫外線も強かった。
午前中は、母親が外出しているはずなので、実家に放置してあるウィッグ達を取りに行った。もし、まだ使えるなら、使った方がいい。エコ。
納戸からごそごそ色々出していると、猫X4がやってきて、何かして欲しそうに回りをウロウロしだす。猫じゃらしを振り回してそれに応じてあげる。
納戸の奥から、1)のカツラが発掘された時には、懐かしかった。そう、まるで旧友に再会した時のような…。
毎日、暑くて寒くても、何があっても一緒にいたよねえ。あの頃は、大変だったよねえ。お互い、頑張ったよねえ…。
私「ヘーイ、同志。お久しぶり。元気でしたか?」
ヅラ「何、言ってるのよ。『同志』なんて言うほど大事にしてくれてなかったじゃないの。毎日酷使してロクに手入れしないしさ、役目が終ったら完璧放置で。おかげで納戸で、すっかりカビ臭くなっちゃったじゃないのよー!」
私「ですよねー。すみませんでした、テヘ」
…等、一人二役やりながら、カツラを全部車に積んでしまおうと思っていたのに、思わぬ猫の妨害に遭って難航している間に、母が帰ってきてしまった。
飛び跳ねる猫達。広がる多数のカツラと箱。その中心に座っている私。
私とカツラを見た母の顔が、悲しそうに曇った。
…ヤバい。
私がまたカツラ生活に戻ると、察しちゃったのかもしれない。
だから母がいない間にと思っていたのに。
お母さん、すみません。親不孝な娘で。変な病気になっちゃってすみません。先に逝かなきゃならないかもしれなくて、すみま…。
「まだ、そんな物が要るお友達がいるの?」
…はぁ?
「差し上げるの?」
ナイス、ぼけ。
愛すべき、母。
私は「日本一の先生に診ていただいているので、絶対に再発&転移しない」と信じているのだ。さらに現実は直視したくないタイプ。自分の方が年寄りで、いたわられるべき存在で、娘はいつでもしっかり自分を経済的にも精神的にも支えてくれないと困る。そのための娘なのだから。(息子の方を可愛がっていたのに、年取ると「娘がいて良かった」だの「娘を可愛がって良かった」だの妄想の世界に突入できるご都合主義は謎。)
「その通りです」
怪しまれないように、さっさと荷造りして、「久しぶりに、買い物でも行きますか?」と、雰囲気を誤魔化すために車で誘い出す。
実家の和室のコタツが古くなっていた。
古い家電はスパークして火事でも起したら大変なので、買い換えた方がいいかと常々思っていた。だから、この暑いのにコタツを買いに行く事にした。
コタツでの立ったり座ったりが、年寄りの足腰に負担じゃない?テーブルでの生活に全面切り替えした方がいいのでは?と思っていたのだが、猫達のパラダイスになるので、冬、どうしてもコタツが欲しいらしい。
家具屋さんで、ダイニングコタツというのを見つけて、これならいいのでは?と購入。コタツ布団も、今までのは使えないので、新しく購入。ついでにラグも冬用をゲット。その後、どうもガーデニングのグッズが欲しいらしいので、ホームセンターへ。
今年の6月、京成バラ園でバラの苗を買った。それが大きく育ってきていて、そのための花壇を作るラティスやらレンガやら石の柵?みたいなすごーーーい大きかったり重い物達が、ずっと欲しかったらしい。でも、自分ではどこでゲットして良いのか判らず、ホームセンターのちらしを見て、「いいわねえ」と思っていたらしい。
老人の気晴らしになるのなら、柵や石くらい、いくらでも買いますよ。
病人だとバレないように、張り切って台車で運搬。もー重いの何のって。しかも、暑いし。
途中、和食屋さんで遅いお昼。可愛らしいご膳と甘味をいただいて、ドラッグストアに寄って、ティッシュやトイレットペーパー、猫エサなどのまとめ買い。実家まで運び、重い物は外に出して終了。
以前は、月一くらいで、このような「何でも買っていいですよ」的なお買い物ツアーをしていた(何でもと言っても食料品、雑貨など)。車でなければ行けないお店で、大きな物も買って、ちょこっとドライブしてその後、外食するのがパターンだった。今年は忙しくて殆どできなかったので、渡してある家族カードを使って好きな物買って、配送してもらえば?と言ってあった。でも、カードだと、あんまり使うのも悪いと気を使ってしまうらしい。
さらに、母は母なりに不肖の息子(私の弟)のことで悩みなどもあり、私としては警察の厄介にならないでやっているのだからいいじゃん的なのだが、彼女なりに色々と鬱々としていたらしいのだが、本日のツアーですっかり気が晴れた様子。やはり、物を買ってもらうという行為は、いくつになっても女性のストレス発散になるのだろう。
まあ、適当に誤魔化せたから、いいとする。ヅラもゲットしましたし。
2010年09月21日
ガン患者お洒落グッズ
TLC(Tender Loving Care)
American Cancer Societyがやっている通販。
女性ガン患者に必要なグッズがとても安く買える。脱毛用の帽子やターバン、キャップなどが満載。季節によってカタログが変わる。見てるだけでも楽しい。
9/8に書いたACSがサポートしている団体で、利益追求のビジネスではない。安くて、結構質が良い。綿キャップとか1000円程度。帽子用付け髪(ザビエルスタイル)が2000円ちょっと。お財布にも優しい。ウィッグの色も多いし、商品のセレクションも多い。ホットフラッシュで汗垂れ用のバンドなんかもあるし、放射線の時に便利な下着なんかもある。その他、患者が「欲しいな」って思うような便利グッズもあって、至れり尽くせり。
買い物って、女性のストレス発散に一番効果的だから、免疫力アップにもなるだろうし、通販なら具合悪い患者さんでも楽しめるしね。
6年前、Lさんがこのカタログから、いくつか帽子を実際に取り寄せて、田原さんのお宅で品評会した。こういう帽子があれば、スーツにも合わせられていいよね。こういう商品、きっとそのうち日本でもこんな値段で買えるようになるよね。…って話していた。そうだよね。もう6年も経つんですからねえと、今回、自分のハゲ準備をしようと思って探したけど、相変わらずそんなお店はなかった。
治療は進歩したかもしれないけど、患者グッズやそれを取り巻く環境は、余り進歩していない様子。あくまで普通の人が使うものを、患者が自分で工夫して使っているのが主流。あとは、毛付き帽子とか、患者さん用グッズを良心的に手作りして販売してくれている方とかもいるけど、手作りだからかやはり高い。
しかも、こういうものって、生活必需品かつお洒落グッズな訳だから、楽しむには基本「数」だ。良質で廉価な物がたくさん手に入るといい。だって、ハゲちゃった訳だから、ヘアスタイル変えたりとか色変えたりとか、そんな楽しみはないんだもの。毎月美容院に行かないんだから、お金も使いません。せめてその分「アクセサリー」くらいはたくさん持ちたいというのが女心だ。
このパートは脱毛した患者さん向け。乳がんじゃなくても、別のガンでも、抗がん剤による脱毛は深刻な問題だ。乳房切除患者さん向けパートもある。
この程度のセレクションとクオリティ、そして価格の商品を提供する通販が、日本でも早くできるといいなあ。「治療が楽しくなる」とまではいかなくても、「何かちょっと心を浮き立たせるモノ」があってもいいよね。まず、ACSみたいな団体ができるのが先だから、結構道のりは遠いのかも。
マーケットで売っていたフラワーアレンジメント。アレンジメントの基本は同じなんだけど、入れる花が違うと、こうも印象が変わるのかとびっくり。
セミが少なくなった。近所の公園も、時折、一匹、二匹、大人しく鳴く程度で、静かになった。秋は近いのかも。でもまだ暑い。
昨日仕込んでおいたラタトイユ。味が染み込んでいい感じに。ニース風サラダをプラス。ライ麦パンにアボガドディップをたっぶり塗って食べると完璧なランチになるんだけど、微妙に色々足りない。僻地なために、美味しいパンやアンチョビ、オリーブが売っている場所が近所にない。コンビニしかない。
仕方ないので、ジャガイモのガレットでも焼いてパン代わりにして、気分を出す事にする。
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American Cancer Societyがやっている通販。
女性ガン患者に必要なグッズがとても安く買える。脱毛用の帽子やターバン、キャップなどが満載。季節によってカタログが変わる。見てるだけでも楽しい。
9/8に書いたACSがサポートしている団体で、利益追求のビジネスではない。安くて、結構質が良い。綿キャップとか1000円程度。帽子用付け髪(ザビエルスタイル)が2000円ちょっと。お財布にも優しい。ウィッグの色も多いし、商品のセレクションも多い。ホットフラッシュで汗垂れ用のバンドなんかもあるし、放射線の時に便利な下着なんかもある。その他、患者が「欲しいな」って思うような便利グッズもあって、至れり尽くせり。
買い物って、女性のストレス発散に一番効果的だから、免疫力アップにもなるだろうし、通販なら具合悪い患者さんでも楽しめるしね。
6年前、Lさんがこのカタログから、いくつか帽子を実際に取り寄せて、田原さんのお宅で品評会した。こういう帽子があれば、スーツにも合わせられていいよね。こういう商品、きっとそのうち日本でもこんな値段で買えるようになるよね。…って話していた。そうだよね。もう6年も経つんですからねえと、今回、自分のハゲ準備をしようと思って探したけど、相変わらずそんなお店はなかった。
治療は進歩したかもしれないけど、患者グッズやそれを取り巻く環境は、余り進歩していない様子。あくまで普通の人が使うものを、患者が自分で工夫して使っているのが主流。あとは、毛付き帽子とか、患者さん用グッズを良心的に手作りして販売してくれている方とかもいるけど、手作りだからかやはり高い。
しかも、こういうものって、生活必需品かつお洒落グッズな訳だから、楽しむには基本「数」だ。良質で廉価な物がたくさん手に入るといい。だって、ハゲちゃった訳だから、ヘアスタイル変えたりとか色変えたりとか、そんな楽しみはないんだもの。毎月美容院に行かないんだから、お金も使いません。せめてその分「アクセサリー」くらいはたくさん持ちたいというのが女心だ。
このパートは脱毛した患者さん向け。乳がんじゃなくても、別のガンでも、抗がん剤による脱毛は深刻な問題だ。乳房切除患者さん向けパートもある。
この程度のセレクションとクオリティ、そして価格の商品を提供する通販が、日本でも早くできるといいなあ。「治療が楽しくなる」とまではいかなくても、「何かちょっと心を浮き立たせるモノ」があってもいいよね。まず、ACSみたいな団体ができるのが先だから、結構道のりは遠いのかも。
マーケットで売っていたフラワーアレンジメント。アレンジメントの基本は同じなんだけど、入れる花が違うと、こうも印象が変わるのかとびっくり。
セミが少なくなった。近所の公園も、時折、一匹、二匹、大人しく鳴く程度で、静かになった。秋は近いのかも。でもまだ暑い。
昨日仕込んでおいたラタトイユ。味が染み込んでいい感じに。ニース風サラダをプラス。ライ麦パンにアボガドディップをたっぶり塗って食べると完璧なランチになるんだけど、微妙に色々足りない。僻地なために、美味しいパンやアンチョビ、オリーブが売っている場所が近所にない。コンビニしかない。
仕方ないので、ジャガイモのガレットでも焼いてパン代わりにして、気分を出す事にする。
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2010年09月20日
癒しの言葉:Surviving Cancer
納戸を整理していたら、最初にガンになった時に買ったり貰ったりした本がたくさん出てきた。
ガンの世界は日進月歩なので、正直、6年前にの情報は古い(しかも、その何年か前に執筆され、出版されているのでさらに古い)。
Margie Levine (1989年、43歳の時に、末期肺がんで数ヶ月の余命を宣告され、自分でヒーリングプログラムを作って実行。本も出版。その後、14年間、元気に活動した)の「Surviving Cancer」を読んでみた。この本は、日本でも翻訳されて出版されたようだ。
(こうして、出てきた本を一々読み返したりしているので、全然片付く気配がない)
彼女のヒーリングプログラムに関しては、「自分に適切な医療チームや周囲のネットワークを作る」「心の平安を得る」「野菜をたくさん食べる」「メディテーションする」等、特に現在では目新しいものはないが、彼女自身が引用した癒し系の言葉は、患者さんにはいいかと思った。以下引用。翻訳適当。
「現実を変えることができないのなら、その現実を見る目を変えよう」
(カザンザキス:ギリシャの作家、『その男ゾルバ』の原作者)
「冬の最中に、自分は知るに至った。誰にも何にも侵されない夏は、自分の中にある事を」
(カミュ:『異邦人』のノーベル文学賞作家)
「究極的に、人間の意志は、この地球上で最も大きな進化のフォースだ」
(ジョージ・レオナルド、アメリカの作家)
「立ち止まって、本当に恐怖に直面した経験によって、あなたは強さと勇気、そして自信を得る」
(エレノア・ルーズベルト、元大統領の奥さん)
「香りは自分の手の中に残って、そしていつでもバラを与えてくれる」
(出典不明)
「灯りを広げていく方法が二つある。自分がキャンドルになるか、それを反射する鏡になることだ」
(イーディス・ワートン、ピューリッツァ賞女流作家。「エイジ・オブ・イノセンス」の著者。映画は、衣装がとても綺麗)
実際に余命宣言なんかされたら、もう世界人類愛的マクロな事は、どうでも良くなるだろう。ガンと言われただけでも、エコとか地球温暖化なんて、余り関係なくなってきた。だから、その段階で、「人類は皆兄弟」的な言葉は、大きすぎて余り心に響かない。ゲームのエンディングを先に見せられてしまった自分の心をどう立て直すか、まずはそれだ。自分の身の回りのミクロなことから始めないと、ダメ。
彼女も、最初はとにかく情報を集め、自分の回りに治療に最適な環境を作り、自分をストレスから守るヒーリングの方法(良いと言われる物は何でも)をあれこれ模索し、悩んだ様子が垣間見える。そして、そこで完結せずに、次はサバイバーとして他の患者さん達に希望を与えるため、本を出版し、ヒーリング団体を立ち上げ、講演会などもやったのだそうだ。すごいバイタリティだ。
緑の多い庭のあるボストンの家と、浜辺のケープコッドの別荘で半々に過ごし…とか、ステキ。それだけで癒されるんじゃないかと思う環境。アメリカでも裕福なクラスの人だったんじゃないかと思ったりもし。
ジンジャーの花。ショウガの花ってこんなに派手だったのか?それとも日本のショウガとは全然別の物なのか?
咳がまた出るようになってきた。浅田飴出動。肺のせいなのか、風邪のせいなのか、掃除の埃のせいなのか、不明。右胸も二箇所、痛くなってきた。播種のせいなのか肋間神経痛なのか判らない。出るのは仕方ないから、原因が何なのか、はっきりして欲しい。ルートコーズが判らないと、きちんと対応できないし。
昨日炊いた栗ご飯が美味しく。キノコ&卵&ショウガのお吸い物、小松菜の胡麻和え、豆腐&ワカメ・POKE(ハワイ風和え物)、エリンギステーキ&大根おろしでいただきます。日本茶も忘れずに。
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ガンの世界は日進月歩なので、正直、6年前にの情報は古い(しかも、その何年か前に執筆され、出版されているのでさらに古い)。
Margie Levine (1989年、43歳の時に、末期肺がんで数ヶ月の余命を宣告され、自分でヒーリングプログラムを作って実行。本も出版。その後、14年間、元気に活動した)の「Surviving Cancer」を読んでみた。この本は、日本でも翻訳されて出版されたようだ。
(こうして、出てきた本を一々読み返したりしているので、全然片付く気配がない)
彼女のヒーリングプログラムに関しては、「自分に適切な医療チームや周囲のネットワークを作る」「心の平安を得る」「野菜をたくさん食べる」「メディテーションする」等、特に現在では目新しいものはないが、彼女自身が引用した癒し系の言葉は、患者さんにはいいかと思った。以下引用。翻訳適当。
「現実を変えることができないのなら、その現実を見る目を変えよう」
(カザンザキス:ギリシャの作家、『その男ゾルバ』の原作者)
「冬の最中に、自分は知るに至った。誰にも何にも侵されない夏は、自分の中にある事を」
(カミュ:『異邦人』のノーベル文学賞作家)
「究極的に、人間の意志は、この地球上で最も大きな進化のフォースだ」
(ジョージ・レオナルド、アメリカの作家)
「立ち止まって、本当に恐怖に直面した経験によって、あなたは強さと勇気、そして自信を得る」
(エレノア・ルーズベルト、元大統領の奥さん)
「香りは自分の手の中に残って、そしていつでもバラを与えてくれる」
(出典不明)
「灯りを広げていく方法が二つある。自分がキャンドルになるか、それを反射する鏡になることだ」
(イーディス・ワートン、ピューリッツァ賞女流作家。「エイジ・オブ・イノセンス」の著者。映画は、衣装がとても綺麗)
実際に余命宣言なんかされたら、もう世界人類愛的マクロな事は、どうでも良くなるだろう。ガンと言われただけでも、エコとか地球温暖化なんて、余り関係なくなってきた。だから、その段階で、「人類は皆兄弟」的な言葉は、大きすぎて余り心に響かない。ゲームのエンディングを先に見せられてしまった自分の心をどう立て直すか、まずはそれだ。自分の身の回りのミクロなことから始めないと、ダメ。
彼女も、最初はとにかく情報を集め、自分の回りに治療に最適な環境を作り、自分をストレスから守るヒーリングの方法(良いと言われる物は何でも)をあれこれ模索し、悩んだ様子が垣間見える。そして、そこで完結せずに、次はサバイバーとして他の患者さん達に希望を与えるため、本を出版し、ヒーリング団体を立ち上げ、講演会などもやったのだそうだ。すごいバイタリティだ。
緑の多い庭のあるボストンの家と、浜辺のケープコッドの別荘で半々に過ごし…とか、ステキ。それだけで癒されるんじゃないかと思う環境。アメリカでも裕福なクラスの人だったんじゃないかと思ったりもし。
ジンジャーの花。ショウガの花ってこんなに派手だったのか?それとも日本のショウガとは全然別の物なのか?
咳がまた出るようになってきた。浅田飴出動。肺のせいなのか、風邪のせいなのか、掃除の埃のせいなのか、不明。右胸も二箇所、痛くなってきた。播種のせいなのか肋間神経痛なのか判らない。出るのは仕方ないから、原因が何なのか、はっきりして欲しい。ルートコーズが判らないと、きちんと対応できないし。
昨日炊いた栗ご飯が美味しく。キノコ&卵&ショウガのお吸い物、小松菜の胡麻和え、豆腐&ワカメ・POKE(ハワイ風和え物)、エリンギステーキ&大根おろしでいただきます。日本茶も忘れずに。
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