検査&病理結果

2014年10月19日

肺炎じゃなかった:アフィニトール継続

前回の記事にたくさんの皆さんのコメントや拍手、拍手コメントを頂戴してびっくりしました。初めての方も常連の皆さんも、それぞれのコメントを書く際にどれだけ考えて言葉を選んでくださったのか、どう書こうとどれだけ悩んでくださったのか、そして実際に書き終わるまでにどれほどの時間を費やしてくださったのか、皆さんの親身のコメントに本当に感謝しています。今後とも、どうぞよろしくお願いたします。


さて、今週始め(14日)の話。
二度目の台風来たる。先週と同じく、朝の交通機関の混乱ぶりを想定して都内前泊にしたら、台風は予想より速く通り過ぎてしまった。でも、病院まで30分以内だったので、朝寝坊できたから良しとするか。

呼吸器内科にデビュー。
先生初めましてな診察。しつこい咳、痰、鼻水。色々なデータを見ながら先生曰く、考えられる原因は、風邪がきっかけとなった、

・ばい菌的な炎症
・後鼻漏(←症状的にはこれっぽい)

そして、
・単なる肺の悪化による咳(胸水も貯まっているし咳が出てもおかしくない)

さらに同じような症状が出る物として、
・逆流性胃炎(←このためにガスター飲んでいる)

色々候補はあるが、どれなのか100%は判らない。そして様々な数値から、おそらく間質性肺炎ではなさそうなのでアフィニトールは継続OK。KL-6は乳がんでも上がるので、たぶんそのせいではないかというのが呼吸器先生の推理。止めても良さそうな咳なので止めておきましょうと出してくれたお薬はブロチンコデイン配合シロップ、フェキソフェナジン(←これはアレルギーの薬)

コデイン…シロップで甘くて美味しいけど、これ軽い麻薬の一種ですね。カナダでは規制されてたような。飲んでも別にハイにならないし、先生も院内の薬剤師さんも誰も言ってくれなかったけど、これ飲んだら車の運転は止めた方がいいかも。自分一人どこかにぶつかって事故るならいいけど、他人を巻き込んでしまうリスクがあるので、洒落にならない。薬飲んでましたとか病気だからとか言い訳しても、取り返しがつかない。

予想される副作用は便秘。マグミットが在庫であるので、もし便秘したらそれを使う予定。でもアフィニトールでリトル・ゲリラ状態になっているから、バランス取れるかも。そして、来週、乳腺の診察があるので、その時にまた呼吸器も診察入れて、お薬の効き具合を報告予定。


無事にアフィニトールは続けられる事になった。あー良かった。と、ついニコニコ。すると、前回と前々回のCTを見比べていた先生、たぶん私がアフィニトール・ラブで期待しまくりと思ったからか、言い難そうに、

「まあ、アフィニトール、続ける事は続けられるんですが、この治療をこのまま続けるかどうかは主治医先生が判断されると思いますが、前回より胸水も増えてきていますので…」

と、効果がない事を心配してくれる。
それはまだ1週間しか飲んでいないタイミングでのCTなので、余り参考にならないと説明。そして質問。

「アフィニトールって、一週間でも肺炎出るんでしょうか?」
「いやあ、この分子標的薬ってのは曲者でして、油断できないんですよ。イレッサなんて3日で出た事がありますからね」

マジで。
せっかく治療しようとしたのに、3日で肺炎って、気の毒にもほどがある。期待して飲んで3日で奈落の底だった肺がん患者さんの事を考えて、ちょっとしんみりした。しかもアフィニトール高い。きっとイレッサも高い。一日分1万円くらいするのに、例えば14日分もらって3日でNG出て、9日分もう使えない&無駄と思ったら、すごいショックだ。それで何買えたの?と妄想すると、ダブルで泣きたくなるかもしれない。しんみりどころじゃないよ、ガックリ&どよーんX100くらい。

「まあ主治医先生がしっかり診てくださっていますから、安心ですよ」

自分のサダメにしんみりしていると勘違いしたのか、にっこりフォロー入れてくれる先生。優しい。

そうね。主治医先生も気を付けてくれているし、呼吸器先生も普段は肺がん患者見慣れていて、間質性肺炎も山ほど診ているから経験豊富だろうし、安心して治療しましょう、としみじみとしていた所、いきなり指摘される。

「昔、喫煙されていました?」

はい?
どうも数値が肺気腫予備軍らしい。

「肺気腫」?
肺気腫ってヘビースモーカーのお爺さんがよくなってるやつ?(偏見) マダムPのお舅さんもなっていたな。

若年性肺気腫の殆どの原因は喫煙だとのこと。喫煙歴は、20代の頃。通算して10年くらいか。イギリス、カナダにいた頃も、結構ヘビースモーカーだった。父親がヘビースモーカーだったし、競技麻雀していて雀荘に入り浸っていた時期もあったので、副流煙もあっただろう。でも、もう大昔、時効でしょ、と思ったのだが、肺には「肺年齢」みたいなものがあり、大昔でも喫煙歴は老化として刻まれて、二度と戻らないのだと。

…マジで。
誰よ、禁煙して10年でリセットされるとか言っていたのは?

「じ、じゃあ、私の肺は実年齢80歳くらいって感じなのでしょうか?」
「そこまでじゃないですけどね、はは」

その笑い方の感覚だと、もしかして70歳レベルくらい?

タバコ吸っている方は、今すぐ止めた方がいいと思う。
若気の至りが、こんな何十年後に「肺気腫予備軍=肺は年寄り」なんて言われるって知っていたら、最初からそもそもタバコなんて吸ってない。でも、その頃はタバコによる害がそんなに詳しく語られておらず、分煙も禁煙も今みたいにされていなかったので、米企業オフィスでもデスクでタバコ吸えた。パリのカフェでタバコ吸うのも恰好良く思えたし、ロンドンの赤いバスも、昔は二階で喫煙できた。そんな環境だから全世界的に、男女ともにもっと喫煙率高かったような。医者はタバコ吸わないなんて言うけど、幼馴染医者は一緒に吸っていたし。ふーむ、その頃の年代が年取ると、皆肺気腫になるリスクが高まるのかしら?(まあ、たぶん体質にもよるので100%ではないかもしれないけど)

胸に放射線かけた時に肺にもかかっているだろうから、影響に注意しないとねとkojiさんからメール。あ、そうだった。昔、そう言えば、そんな副作用の説明を受けた気もするな。もしかして放射線の影響もあるのかも?でも、まあ、何が原因なのか判らないから、気を付けてやって行くしかない。

10年前、一緒に手術したkojiさんは3Cで、私が3B。これじゃあお互い絶対に長生きしないよね、数年の命かね?と話していたが、もう10年。kojiさんは、再発も転移もない。たぶんこれからもないだろう。

だから初発患者さんは、どんなにステージが進んでいても、全然気にしないで楽しく生きるべきだと思う。一通りの治療は一定期間で終わる。副作用が残ってしまっても、手術跡が痛くても、年レベルで楽になっていく。レベル3まで廓清したけれど、痛みや違和感は、個人差があるかもしれないけど、数年で慣れて気にならなくなった。初発治療が終われば、あとは基本的に良くなっていくだけ。髪も爪もまつ毛も戻る。せっかくのUP状態を、恐怖に取りつかれているのは損だ。

再発してから悩めばいいし。
再発しても、人はそうすぐ死なない。即、人生の終わりという訳ではないので。


明日もまた通院。
呼吸器の先生にもう一度診てもらってから主治医先生の診察。また、前回3倍になったマーカーが、まあどうなっているか興味もある。もしまた3倍だったら、頭と骨の検査してもらおう。

アフィニトールの副作用としては、絶賛口内炎中。普通の口内炎ではない。びっくりするほど大きいし、「え?」というような場所に連続で複数できる。自然発生的。いくら注意しても無駄。微妙にむかつきなどもあり、痛みに弱い人は、たぶん、これでは何も食べられない。粘膜に異常が起きるので、当然、胃や腸の粘膜もやられてしまう可能性あり。胃腸が弱い人は要注意。あとで副作用はまとめる予定。

DSC00019和室を秋らしくしてみる。

手ぬぐいを紅葉柄に代える。秋っぽい、吾亦紅、ススキ、リンドウ、ケイトウを併せてみた。暗くて良く判らないが、リンドウも色が薄くて変わっている。ススキは白と黒い種類があり、黒い方は葉っぱがクルクル巻いていて、二色になっている種類だとのこと。可愛らしい。季節を感じるっていいね。

…てぬぐい、春から全然チェンジする暇もユトリもなかった事に気づいた。やはり忙しいと病気進む感じがするな。入社以来、いつもずっと忙しいんだけど、今年は部の構成が変わって新入社員を大量採用したり、特にバタバタした。

さて、そんな仕事をどうしようか悩み中。
来週、自分の部の年に一度の全国会議があり、皆が集う。これは主催なのでさすがに出なければならない。でも、その後は?

新人を採用しても、急に肺炎ですとか長期入院するような事になったら、まともに育成はできない。入院していたら、私の部の人は経費清算がいつまでたってもされないし、出張申請や有休申請、工事発注も承認されないという羽目。じゃあ、病院からコンスタントにアクセスして承認するか?と想像してみると、自分でも何が起こるか判らないので、100%できますと約束はできない。病気だから仕方ないとは思うけど、自分の上司がこんな感じであてにならず、プロジェクトが止まっちゃったら、余計なフラストレーション溜まるかもな。

それに、このままだと、ブラック企業の通常運転、8時~22時労働、当然残業代なんて出ず、何かあれば土日も関係なく呼び出されたり、夜中に電話きたりもする。明け方に本社との電話会議だってある。そもそもコデイン飲んで、100キロ運転通勤は無理だ。

今は元気でも、この先、ちょっと落ち着くまでリスクあるな。もうちょっと、この、日々、穏やかに、せめて季節を感じながら療養したいよね。やりたい仕事もあるので、「治療に専念」までとは言わないけど、回りに迷惑をかけない程度に仕事を続けるにはどうしたら良いのか?

…またしばらく、管理職外れとくか。
うへー、気の毒。誰がカバーするのだろう?誰もやりたくない仕事、引き受けたくない立場だ。ブラック企業の中でもさらにブラック。漆黒の闇どころかブラックホールみたいな。病気でもクビにならないのは、他になり手がいないから。だから皆、「元気で早く帰ってきて」と別の意味でも心から言ってくれるのだろう。

と考えながら、とりあえず明日は主治医先生に診断書貰っておこう。病人なんだと回りをたまには脅しておかないと、どうもロボットか何かと勘違いされている傾向があるように思うので。



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nekome1999 at 19:31コメント(19)トラックバック(0) 

2014年09月29日

肝数値横ばい&マーカー3倍

9/22以来、上がってしまった肝機能数値を下げるため、一週間、ロキソニンとか風邪薬とか一切止めて、油っぽい物を避け、暴飲暴食せず、仕事もゆるく、疲れたらゴロゴロし、適度にストレッチし、よく寝て、元町チャーミングセールでストレス発散もした。勿論、禁酒。お友達がランチシャンペンだのサングリアだのやっている時にも、自分だけ我慢してオレンジジュースを飲んだ。

な、涙が出ますよ的な肝臓第一生活。これは数値も、さぞ改善されている事であろう。超下がっているに違いなく。

AST(上限値40): 74 →80
ALT(上限値40): 61 →64

…って、上がってるじゃん、むしろ!

まあ、横ばいと判断してもいいかもだけど。(γ-GTPは、主治医の先生曰く、飲酒などでも変動するからとの事で、今日の検査には入れられていなかった)

あれほど養生したのに、全く無駄だったという事だろうか?
いや、まあ、もっと酷くなっていた所が、この程度で済んでいるという見方もできるのだけど。まあ、努力しがいがないというか何というか。

内科クリニック先生はいつもポジティブで患者を元気つけてくれる。曰く、横ばいというのは、変化がないのではなく、もしかしたら計測する前はもっと上がっていたものが、状態が良くなって下がってきているのかもしれないとのこと。肝臓に養生は大事なので、のんびり生活を続けて欲しいと。

まあ確かに。前回検査後にもっと上がっていた物が、状態が良くなって下がってきた瞬間を切り取った検査かもしれない。でも、その逆にもっと下がっていた物が、状態が悪くなりつつあって上がってきた瞬間を切り取った検査かもしれないし、単に現状維持かもしれない。真実は毎日測定でもしないと判らない。でも、そのためだけに毎日、採血なんて嫌だし、たぶん病院ではやってくれない。そして、それが判ったからと言って余り治療に役立つとも思えない。とにかく養生しながら行くしかない。

とりあえず、風邪も収まってきた。まだ鼻水&痰&咳のコンボはあるが、風邪なのだか、鼻炎なのだか、肺の状態が悪くなってきているのだか、さっぱり判らないが、喉の痛みや腫れ&発熱などはなく、まあ治療には問題ないだろう。

マーカーは261.1→725。

3倍?
人生最高値だ。でも、マーカーが上がるだけでは人は死なない。また、3倍になったと言っても、腫瘍が3倍になったという事でも、病気が3倍進んだという事でもない。マーカーに関しては今でも誤解がよくあるが、マーカー1000の患者はマーカー100の患者の10倍病状が進んでいると言う事ではない。マーカーの大きさ=病気の重篤さでもなく、他人と数値を比べても意味がない。ただしマーカーが病状を反映している患者の場合、自分の個人的な上下トレンドは参考になる。しかし、全く病状がマーカーに反映されない患者さんもいるので、あくまで目安だ。

マーカーの上昇は、1か月無治療だったのでまあ仕方ない。ちょっと懸念は、伸び率が高い事かな。活発になっちゃっているかもしれないのに、アフィニトールとアロマシン(ホルモン系スロー効果)で大丈夫だろうか?よりシャープに効果が出る(かもしれない)抗がん剤の方が良いのではないかという疑問。しかし、色々使い果たして、残っている物も、精々ウィークリータキソール、ナベルビン、アバスチン&タキソール程度しかない。

自分は再発治療をしてからずっと抗がん剤が本格的に効いた事はない。マーカーは一時的に下がったりしたけど、画像で腫瘍が小さくなった事はフェマーラで一度あるだけだった。おそらく、抗がん剤が余り効かないタイプなのだと思う。(作用機序的に)フェマーラが効かなくなった患者に効果を発揮すると言われているアフィニトールをどうしても試してみたい。

まあ、とりあえずやってみよう。
アフィニトールはまだ手元に残っているので、アロマシンを処方してもらう。通常量で、一週間、グリチロン&ウルソで肝臓をケアしながら試してみて、口内炎などの副作用にも注意しつつ、来週また採血して肝臓の様子をチェック。数値が横ばい程度で済んでいたなら治療は継続。超アップしちゃっていたら、原因はアフィニトールで間違いないので、その時に、次どうしようか考える事になった。

まあ、効くか効かないか。続けられるか続けられないかは、とにかくやってみないと判らない。アフィニトールを使っている乳がん患者さんはまだ少ない。続けて使っているというブログも見た事はない。これが誰かの役に立てるように、ちょっと続けたいんだけど、どうなるかな。

適正使用ガイドというのが製薬会社から出ていて、WEBで見られる。アフィニトールの乳がん用はここ。でも、この種の物はあらゆるリスクを漏らさず真剣に書いてあるので、怖がりな人は見るのを止めた方がいいかも。概略としては、やはり肺炎が結構大変そう。あと、肝炎のキャリアな人は注意。

DSC00462家のアマリリスがまた咲いた。毎年株が大きくなって巨大化している。さらに屋外で越冬する。植物の環境への順応度はすごいのかも。


さて、飲む時間を決めねば。一日一回、忘れないように。

腎臓がん患者さんの冊子では「空腹時」とあって、食事の1時間以上前、もしくは食後の2時間以降とのかなり細かい指定が。タイケルブみたいに空腹時って事かな?食事の内容によって血中濃度が影響を受けるので、一定の効果が期待できないというもの。しかし、これが乳がん患者さん用ですと「食後」「食後30分以内」って、何で?

ピロたん曰く、まだよくわかっていない不思議な薬らしい。例えば、あるお薬で間質性肺炎になっちゃうと、もう2度とそれは使わないけど、これは場合によっては休薬してから再開しても大丈夫だったりとか、空腹でも食後でもデータがあるとか。まあ、まだ新しいからかしらね?謎は深まるけど、あんまり関係ないか。

昼間から飲んで嫌な気分になっても困るので、夜からアロマシン&アフィニトールを再開。グレープフルーツとの飲み合わせが良くないらしいので注意。分子標的薬はグレープフルーツがNGなのが結構ありますね。


DSC00466リンドウ3色、可愛かったので買ってみた。しかし、普通に活けるとやはり仏花っぽい雰囲気が漂う。ピンクと白は仏花っぽさがないから普通に活けても大丈夫だけど、青は青で花だけ短く切ってアレンジした方が良いかも。


「プラセボ」という現象は良く知られている。
単なる小麦粉でも「薬だ」と信じて飲めば効果が出たりする事。その逆の「ノセボ」というのも研究されていて、鎮痛剤を投与し続けているのに「投与を止めた」と伝えると、また痛みを感じるようになったり、また「副作用があるよ」と伝えられると、「偽薬」なのにその副作用を感じたり等、色々あるらしい。人間の心の力の不思議さ。

人間の心の力だけではすべてを変える事はできないが、「効く」、そう信じていれば効果の出方も違うのかもしれない。また副作用もあらかじめ「出る」と思い込むのも良くないと思う。特に抗がん剤の吐き気は、始める前からすごく脅されるけれども、殆ど出ない場合もあり、本当に人それぞれなので。


注意しながらもとりあえずやってみて、勿論、副作用は仕方ないので上手に宥めつつ、できるだけ長く、なるべく当たり前な普通の自分の日常を送っていけるのがベストなのだろう。そうして10年やってきた。これからもできる限り、そうしていこう。

…じゃあ、さて、仕事するか。



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nekome1999 at 21:43コメント(6)トラックバック(0) 

2014年07月24日

急上昇マーカー

大腸検査は準備が結構面倒だ。胃カメラのような物を口からではなく下から入れるので、胃カメラの時同様、体の中を空っぽにしておかなければならない。

…と、今回は大腸検査の楽しさについて語ろうと思っていたのに、マーカーのせいでまた次回に。大腸検査でもあちこちにポリープやら炎症やらあったので組織検査中。胃カメラ時のポリープ組織検査同様、検査結果が出るまでは、する事は特にない。ちなみに胃カメラ検査時に組織を取った粘膜下腫瘍とポリープは異常なしだったので、また経過観察。大腸と直腸の組織検査は、出張から帰ってきてから結果を聞きに行く予定。

2014_ca15_3_jul_pdayさて、フェソロ5か月目。先月下がったマーカーが再上昇。計算してみたら4割増しくらいのアップ。結構、すごい上昇率だ。日割りグラフにしてみると、まるでウソ発見器のような動き。なにこれ?これと同じくらい上昇したのは、丁度ハラベンが効かなくなった頃かな?

…おかしい。
体調もいいし、最近、全然胸部の痛みとかないのに。しかし、何かもう、これは誤差じゃない気もする。しかし5か月って早いな。まあ半年と思えば普通なのか。フェマーラが一年くらい引っ張れたからフェソロにも期待したんだけど、だめねー。

あーもうついでに、基準値まで下がっていた中性脂肪やらコレステロールも上がっちゃってるじゃん。ダメダメ。そんなに過食しましたっけ?うな丼食べたのだって先週だし、いつもの通り忙しくて粗食なウィークデーでしたよ。おかしいな。運動不足かな?

まあ、アタフタしても仕方ないので、月末のアメリカ出張はそのままゴー。ささやかな試みとして、機内食を行きは「ベジタリアン」(以前失敗したアジアン・ベジタリアンじゃなく、単なるベジタリアン。乞うご期待)、帰りは「低コレステロール食」にしてみた。たぶん、バサバサのターキーサンドとかになるんじゃないかと予想。

マーカーが上がったからと言って、体調に変化ないし、これといった新しい不具合もない。マーカー以外の数値もコレステロール等以外は正常。最後にCT撮ったのは5月末だから3か月後の来月末にCT撮ってマーカーと併せて現状把握し、今後の方針決定。それまで今月分のフェソロも続行。次回、CTやマーカーの具合によって治療を変えるとしても8月末。恒例ハワイバケーションが終わってから、9月からにしてもらおう。そんなに急ぐ状況でもあるまい(たぶん)。

次の治療は…と再度悩む主治医先生。
先生が好きな画期的なクロイソカイメン=ハラベンはもう終わっている。やっていないのは、ナベルビンくらいか。タキソールをウィークリーではやってない。タキソールはジェムザールと併せてやったけど、すでに数年経過している。あとアバスチン&タキソールはまだ。先生は、しびれなどの副作用を懸念。今の段階で副作用を相殺して余りある治療効果が期待できるかどうか?というバランス感覚なのだろう。となると、アフィニトールとアロマシンか。


アフィニトールは、元々他のガンの治療薬だったのが、効果が認められて今年3月に乳がんにも承認された抗がん剤。こちらに詳しい。エキセメスタン(アロマシン)単独だと無増悪生存期間2.83カ月が、一緒に使うと6.93カ月になったというもの。ただし、平均値なので、当然効かない人もいるし、やたらに効く人もいる。認可されて実際に使われ始めたのがついこの間だから、まだそんなに使っている患者さんはいないでしょうか?と尋ねると、この病院でもポツポツと始めた人がいるらしい。

経口なので治療は楽だが、そこはやはり抗がん剤なので様々な副作用がきついとのこと。
口内炎(口腔内潰瘍等を含む)309例(64.1%)
発疹163例(33.8%)
疲労115例(23.9%)
食欲減退96例(19.9%)
下痢94例(19.5%)
味覚異常92例(19.1%)
悪心85例(17.6%)
感染症77例(16.0%)
肺臓炎72例(14.9%)
体重減少66例(13.7%)
貧血55例(11.4%)
鼻出血54例(11.2%)
高血糖51例(10.6%)
血小板減少症50例(10.4%)
そう痒症48例(10.0%)
口内炎はかなりの割で発生してやられるとのことだけど、これ見ると、貧血だの血小板減少だの感染症だの、もしかしたら骨髄抑制っぽくなるのかしらね?と思って見たら、免疫抑制作用があるらしい。「体重減少」という所で目が輝いたが、これは「味覚異常」や「悪心」のために「食欲減退」になったり、「口内炎」が痛くて物が食べられなくなったり、さらには「下痢」になったりするコンボの結果なのではないかと推測。

あとは、間質性肺炎など、命に関わるような症状もある、とのこと。さらに肝機能に異常が出ちゃったりとか?前に、確かGTの時だったか、肝機能の値が悪くなっちゃって薬飲んだ記憶が蘇ってきた。

…だけど抗がん剤は皆同じなように思う。二年くらいホルモン治療でのんびりしたから、ちょっとくらいきつい副作用でもシャープな効き目があるならいいかなという気分。しかし、シャープな効き目がないと嫌になっちゃうけど、副作用ひどくなって治療が続けられなくなっちゃうのはもっと困るし、と、患者心は複雑だ。

でもさー、これって分子標的薬じゃなかったっけ?普通の抗がん剤はすべての細胞を叩くから副作用が大きいけど、がん細胞に特有の分子だけを叩くから副作用が軽いみたいな「夢の薬」みたいに、一時、言われてなかったでしたっけ?と、色々調べてみると、最近増えてきた分子標的薬での皮膚障害の副作用も酷いらしくって、皮膚科の先生の資料なども見つけた。そうか。「夢の薬」なんて、まだないのね。

でも、使える薬があるだけ幸せな事だ。副作用が出たらそれはその時で、先生が考えてくれるだろう。来月までは適当にして過ごそう。しかし、今回の出張はエマージェンシー用のいつもの薬(痛みどめなど)を多めに持って行くことに決定。まあ、地の果てに行くという訳でもないし、一週間くらいなので、どうってことないように思うけど、念のため。

アフィニトールは根治切除不能又は転移性(ステージ4)の腎臓がんに2010年に日本で認可された。最初にこの薬が乳がんに良いデータが出てると知ったのは2011年だった。その時にはもう転移治療を始めていたので、いずれは自分も使えるようになるのかとネットで記事を探しまくっていた。その時、アフィニトールを使っていた腎細胞がん(腎臓がんをそう呼ぶのだと、そのブログで知った)の患者さんのブログを見つけた。

男性で、肺への転移が見つかった時にはすでにステージ4。治療を続けながら普通に仕事をしていた。几帳面な性格らしく、受けた治療と体に起きた事を淡々と記録していた。中性脂肪が上がった事。免疫抑制されて感染症になりやすいこと。脳検査では異常はなかったが、頭痛やクラクラしたりすること。疲れやすいこと。口内炎ができたこと。手の爪がもろくなったこと。等、副作用も検査の数値とともに細かく書かれていた。同じ肺転移と言う事もあり、胸の奥の鈍痛や喉のヒリ付きなど、「そうそう」なんて頷きながら読ませてもらっていた。高熱が出て間質性肺炎と診断され、約半年でアフィニトールは止め、その後二種類別の薬に変えて、約一年後、肺転移がひどくなって胸水が出て酸素を使うようになって、そのうちに更新が全く止まってしまった。

あちこち痛い所が増えて、着実に悪くなっていくのが、読んでいる側にも判る記録だった。本人の不安や焦燥はいかばかりだったのだろうかと思う。でも、哀しいだの辛いだの、感情はまったく書かれていなかった。家族の事も書かれていなかったので、個人的な事も全く分からない。治療の経過と仕事の話だけ。

自分も含め女性は、ブログについ愚痴とか辛いとか、家族や彼氏がどーしたとか、そして頑張るとか書いてしまいがちで(半分は自分に言い聞かせるように)、かなりプライベートで感情的な側面がある。でも、男性患者ブログって、こういう淡々としたのが多いよねえ。きっと理系の人かもねえ(←自分がどっぷり文系なため理系を異常リスペクト)。…としみじみしていた翌日に、すごい凝った顔文字一杯で感情表現が超豊かな別の男性患者ブログを見つけたので、あんまり性別は関係ないのかもと思った。まあ、公序良俗に反しない限り、自分のスタイルで好きに書けば良いのだろう。

今でも時々更新が止まったそのサイトを、つい訪れてしまう。私以外にも、きっとたくさんの患者さんが参考にしている。書き残してくれた事は無駄になっていない。


DSC00394先日、お出かけの前に横浜スタジアムの近くを通ったら何か人だかりが。

高校野球の開会式だった。夏が来たと実感。

昔は高校野球選手のお兄さんがいればいいなと思っていた。そんな年頃の選手達。しばらくすると、彼氏な年頃。今は自分の子供の年頃。もうすこしで孫の年頃。こうして毎年、続いていくのね、何年も何年も。夏の高校野球は1915年開始とのこと。その時参加していた人達がもう誰も生きていないような昔からずっと。そして、今生きている人が皆死んでしまっても、暑くなると同じ年頃の子供たちが、同じように集うのね。

最近はサッカー人気に押され野球人気は陰っていると聞いたけど、すごい熱気だった。高校野球に連日数万も観客が集まる国は他にないと思う。

DSC00395横浜スタジアムは公園内にあるので、このような日本庭園もある寛ぎ空間だ。お散歩にお勧め。






DSC00398DSC00399
久しぶりにタニへ。冷たいムースとか、アワビの入った夏野菜のテリーヌとか、メニューも夏っぽく涼しげ。

DSC00400何のお魚かと思ったら、ウナギ。

フレンチでこうやってウナギを食べるのは初めてだったかも。うな丼とはまた違ったテクスチャーの白身をもっちりと楽しむ。しっかり食べて夏を乗り切る決意。


DSC00408夏の花、カンナ。

昔はどこのお家の庭にも咲いていたように思うのだけど、公園や植物園、花壇以外に、最近、余り見なくなった気がする。結構大きく育ってしまうからだろうか?

よく観察すると、葉っぱもお花も、かなり南国っぽい。花言葉は「情熱」。間違いなく熱帯植物っぽい。

毎日暑いですが、まだ夏はこれから。夏バテしないよう元気で。


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nekome1999 at 23:18コメント(14)トラックバック(0) 

2014年07月07日

胃カメラ検査:増えるポリープ&減る記憶容量

抗がん剤やホルモン治療中の患者さんは、むかむかしたり食欲減退することも多いので、胃腸を元気に保っておくとしっかり食べられて治療のサポートになる。胃を荒らす薬もあるので、できれば抗がん剤始める前に胃カメラなどで検査をし、もし不都合があったら対策し、万全の体勢で臨まれる事をお勧めする。

と、言う訳で恒例の毎年胃カメラ。

日本人は胃下垂タイプが多いために胃もたれや消化不良が多く、痩せている人が多いという。私の胃は、欧米人に多いと言われる「牛角胃」(こちら参照)。胃下垂の逆で、すべてを破壊的に消化しまくるために、胃酸が出過ぎて自分をも溶かす最強の胃。どうりで胃もたれ皆無なのだけど、空腹時にはお腹痛くなる。十代の頃から胃やら十二指腸やらによく炎症や潰瘍が起こっていた。ちなみに潰瘍の原因になると言われているピロリ菌は検査の結果シロ。子供の頃からなので、ストレス飲酒喫煙も関係ない。注意しなければならないのが、「石でも消化する胃だね、こりゃ」と実家隣のクリニック先生に言われたように、この胃は消化吸収能力が高いし早いので、何を食べても速攻消化してすぐにお腹すく。そんな欲望の赴くままに食べていると欧米人並みに太るという、恐ろしい破滅の胃なのだ。

しかし、そのおかげで毎年胃カメラはかかさない。胃カメラ研究家を名乗ってもよいくらい胃カメラ経験がある。口から行う胃カメラは基本的に上手く飲み込めれば、後はどうってことない。しかし、先生が下手だとダメだ。今までで一番幸せだった胃カメラは、カナダでやったものだ。

カナダは医療費がタダだ。国民(だけではなく一定期間カナダに正規滞在する人は皆)全員が、保険システムに加入してお金払わされる。その代り、お医者さんに行ってもお金を払う必要がない。

その面だけを切り取って「素晴らしい」とか表現する日本メディアもあるけど、私がいた州では、ちなみに薬は奇跡でも起こらないと出してくれず、風邪ひいても頭痛くても熱が出ても、とりあえずタイレノール(市販の頭痛薬)を自分で買って飲んどけば自然治癒するさ、状態。さらに、高度な医療や歯医者さんとかはその保険ではカバーされず、本当に「必要最低限」の事だけしかサポートされない。追加保険ありか所得の低い人以外、薬はタダではなく、100%実費の州もあり、薬局で手数料も取られる。日本みたいに、風邪で抗生物質、痛みどめ、胃薬、ビタミン剤とセットでくれるなんて待遇は、まずありえない(実は、それって無駄なのかも)。

私立のお金持ち病院にかかっていれば別なのかもだけど、普通は、まず一般医にかかってあーだこーだやってダメで、よっぽどじゃないと専門医に紹介してくれない。「十二指腸潰瘍の既往症があって、その時と同じように痛いので胃カメラやりたい」と主張しても、市販の胃腸薬で様子を見ろと3か月言われ、それでも治らないのでようやく専門医を紹介してくれ、しかも紹介された先の先生の予約が3か月先まで一杯だった…。というような感じ。さらに胃カメラ予約まで一か月。結局、胃カメラできたのはお腹痛いと訴えてから半年以上後。

病院はステキなインテリアで患者も30分~に一人、ゆっくり話を聞いてくれる。でも、一日に対応できる患者の数が非常に少ないので、上記のようなのんびり状態になるのは当然だ。そんなのんびりプロセスの間に、当然、手遅れになってしまう人も結構いた。日本の5分診療と検査漬けも批判的に語られるが、1時間診療してくれても6か月ほったらかしの検査最低限状態と、一概にどっちがいいとか言えないのじゃないかしらねえ?という感じ。私の胸も、左だけが硬くなって妙な具合になったのに、まだ若いからとか何とか言って結局専門医に送ってくれなかった。もしかしたら、一般医は「専門医に送った件数」が多いと悪い評価されちゃうのかしらね?と思えるくらい、専門医に紹介したがらない。まあ、その頃はまだガンになってなかったのかもしれないけど。

まあ、医療費は税金で、無限じゃないからなあ。でも、そんなカナダの胃カメラ経験は素晴らしかった。前日8時以降食事しないで、ダウンタウンの大きな総合病院に来てくれと言われる。経験上、夜の8時までしっかり食事していたら翌日の胃カメラは辛い。精々6時くらいまでで固形物は止めた方が良いように思える。専門医の先生は小さなクリニックにいるので、大きな器具を使う場合には大病院に出張してきてくれる。機械を時間借りするのかしら?だから胃カメラの予約も取りにくい訳だ。

日本ではまあ、薄暗い検査室で私服にエプロンつけて横になり、口に輪っか咥えさせられるのだが、その病院では病室(個室)に案内されて病院着に着かえさせられ、検査室に向かった。ストレッチャーで押されて。病人でも何でもないので、ちょっと微妙だが楽ちん。

喉の麻酔などは日本と同じ。「胃の働きを抑える薬注射」も日本と同じ。日本と違うのは、この薬が麻酔かと思うくらい良い気持ちで検査が終わる事。検査中に先生とやり取りした事は覚えているが、後から検査中の事は殆ど思い出せない。そして、検査が終わったら、日本なら5分くらい休憩して勝手に去って行かねばならないが、そのままストレッチャーでまた病室に連れて行ってもらえる。そのままグーグー昼寝。気持ちよく目覚めたら、看護師さんが様子見にきてくれて、オレンジジュース、ヨーグルト、温かいマフインなどの美味しい朝食を用意してくれる!すべてベッドの中。究極のお姫様扱い(単なる病人扱い)。

そうよねえ。だって朝ご飯食べてないんだもん。
甘い香りに包まれ幸せを感じ、のんびり朝食。全く急かされる事もなく、ゆっくり支度して、ふわふわした気分のままお家に帰った。あんな胃カメラなら毎月やってもいいとさえ思った。

日本に戻っても、口からガーの胃カメラで麻酔強くしないので、飲み込むのにコツが要り、結構面倒臭かった。しかし、現在では鼻からチューブを入れる胃カメラで、全く苦痛はなく、やりながらお喋りすらできる。口からではなくて、鼻から胃カメラお勧め。しかも、今通っているクリニックの先生は超上手い。全く違和感なく進める。大腸検査も上手。やはり腕によって患者の苦痛には大きな違いがあるので、上手(相性の良い)な先生を探し求めるのがいい。


久しぶりの胃カメラの画面で見えたのは、ピンクで綺麗な胃腸だった。
毎年指摘される粘膜下腫瘍が2個。大きさに変化はない。今年も組織取って調べてもらう。最初は1つだったのが、いつの間にか2つに増えていたものだ。さらに食道に新しいポリープができていたので、こちらも検査。結果は来週。

…毎年ポリープやら何やら増えている感じがする。
年取ると余計な物が増えるのだね。脂肪とかポリープとか皺とかシミとかしがらみとか。少なくなるものは毛髪とか記憶容量くらいか?と無常感に浸る。

来週は大腸検査。大腸検査は、前日から特別食で準備をする。病院で支給されたそれ以外の物は食べられない。土曜日にタニでランチした翌日は丸一日、検査用食というメリハリのある週末。

DSC00389ウロウロしてたらお店を発見し、衝動買いした駄菓子の数々。昔懐かしい駄菓子メーカーさんを応援するつもりでこの組み合わせを3セット購入。しかし、家に置くと自分が食べきってしまい、デブ一直線でNG。オフィスに持っていき、マイお茶デスク(私物の各種お茶、マッサージ器、お菓子入れ、ウェット&普通ティッシュなどが完備されている)の上に置いておくと、私が離席している間や夜間に、餌付けした小人たちがこっそり食べつくしてくれる。男子ばかりなのに、案外、皆、甘い物好きだ。これも懐かしい気持ちで食べてくれるだろう。

そう言えば、この間、お菓子入れの中身を補充していたら、腎臓検査をやったというマネージャーが偶然お菓子もらいに来て、恐ろしい検査の話をしていった。うつ伏せになり、図太い針みたいなので両方の腎臓を背中からズブズブ刺して組織取ったらしい。乳がん検査でやった針生検みたいなもの?でも、背中は痛そう。

乳がんの生検はちょこっと縫われて当日はシャワーだけ、お風呂はNGねー程度で終わったが、彼の場合はその後、腎臓が出血するといけないので、病院で丸一日うつ伏せで絶対安静だったとのこと。それは腰が痛くなりそう。あ、でも異常なくて良かったね、検査って大変なものもあるよねえ。…と、切ったりハゲたりしている乳がん患者にとっては、別に新鮮な驚きはなかったので、お菓子の補給を続けた。今回は夏だし、飴以外にミニゼリーも追加してみた。

いつの間にか集まって熱心に聞くチームの男子たち。彼らにとって、恐怖の話はそれで終わりではなかった。

「それがですね、猫目さんもいらっしゃる所でこんな品のない話はちょっとアレなんですが…絶対安静ってことは起き上がったらダメな訳ですよ。だからトイレも行けなくて…」

ふむふむ?と盛り上がる男子チーム。要するに尿瓶使い初体験でもしたわけ?と流し聞いていると、

検査「ですから、要するに、その、あそこに管を入れられて…」
男子「ええっ?」
男子「マジですか?」
検査「入っている状態も痛いですし、それを抜く時がこれがまた…」

ギャーギャー、痛い痛い、自分なら耐えられない、無理、絶対無理、と一斉に騒ぐ男子チーム。すごい盛り上がり。もし自分だったらと考えてしまっているのだろう。横目で観察してみると、心なしか皆、内またに力が入って本能的に股間防御の体勢?

止せばいいのに、妄想を逞しくしているらしく。身悶えしながらギャーギャーエンドレスで大盛り上がり。耐えられないも何も、入れられちゃうんだから仕方ないでしょう、耐えるしか。暴れたら縛られるよ。単なる空想に、大袈裟だよね。男子高校生かしら?

…そう言えば、手術の時に目が覚めたらカテーテル入っていたなと遠く思い出すが、特にそれほど不快だったとか痛かったという記憶はない。女性の尿道は短いので、自分には男性的な痛みとか恐怖はたぶん一生理解できないのだろう。でも、それと同じで、自分の「女性」を象徴しそれなりに大切にしてきた体の一部の中で悪い細胞が成長して、結果、切り取らなきゃいけない感覚は、別に悲劇ぶるつもりはないけど、たぶん男性には一生理解できないように思える。

理解できない。そう最初から思っていれば、相手の無理解に傷着く事も腹が立つ事もなく、どうやったらより良く理解してもらえるようになるのか、自分で考えるようになる。まあ、そこまでして理解してもらう必要があればなのだけど。その理解も、所詮別人である限り、異性でも同性でも、家族でも他人でも、そして患者同士であっても100%には至らない訳なので、どの程度コスト(自分の手間や時間)をかけるかの判断が大事かも。自分ですら、自分を100%理解できない時もあるしね。

DSC00390万事、「適当」が良いよね。
無理せず、無理させず。
押し付けず、押し付けられず。

理解されない、尊重されないって文句言うのは簡単だけど、そう言う自分も、自分を理解できていない状態の相手を理解しているか、リスペクトしているか?って時々尋ねてみるようにする。

すらっとした姿と色が綺麗。
最近、珍しいお花がたくさん店頭に並んで、名前がさっぱり判らない。

植物図鑑でも買って覚えてみようかしら?ボケ防止のためにも。


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nekome1999 at 21:49コメント(8)トラックバック(0) 

2014年02月16日

ちょっと育っていますね:CT結果

1/6に撮ったCTの結果を出張前の1/27に聞いた。
腫瘍がまた育ちつつある。大きいのも小さいのも。肺の中のも胸膜のも。そろそろフェマーラが効かなくなってきたのだろう。でも、2012年の8月から続けているから(効果が出たのは12月くらいから)、丸一年以上、よくまあ持ってくれたものだ。

今までの抗がん剤:
術前:AC→T(タキソテール)
術後:ゼローダ
再発後:CX→GT(タキソール)→ハラヴェン

ホルモン治療薬:ノルバテックス→フェマーラ

抗がん剤は結構やり尽くした感がある。
アバスチンを試すとしてもタキソールはもうやっているし。ナベルビンもあるけど、タキサン系で耐性ついたならあんまり効果は期待できないだろうし。

ホルモン剤は、たぶんもう閉経したとみなして良いので、アリデミックスがまだ。あとフェソロデックス。2月末にマーカーをまたチェックして今後の方針を決定する予定。まあその間は特に何もないので、出張に。

アフィニトールの承認はまだかなあ。バゼドキシフェンも気になる。ファイザーのこれは「無増悪生存期間の中央値が統計的に有意に改善(26.1ヶ月対7.5ヶ月)」…26.1か月ってすごい。

そのうち、ガンなんてごくごく普通の病気として認識されるくらいに、どんどん新しい薬が承認されますように。


DSCN4396結局ドイツに行ってきた。

今回は会社手配のディスカウントチケットで自腹アップグレードも無理かもなので、海外エアラインより最近では食事も機体も良いからエージェントさんにANAにしてもらった。会議出席のためライプチヒとベルリン。行きは羽田便が満席で取れなかったので、成田からフランクフルトで乗り換えて、ライプチヒまで。ライプチヒからベルリンは電車で移動して、帰りはベルリンからフランクフルトで乗り換えて羽田着。

DSCN4567昔行った時は東西に分かれていたんだよねと懐かしむ。当時、西側は普通で、東側は共産圏で、何となく薄暗くて貧乏臭かった。まあ、子供の頃のイメージなので、事実だったかどうかは不明。

でも、冬なので寒々しかった。昼間は8度くらいで、夜になるとマイナス2度くらい。しかし、皆「今年は暖かい」と薄着。ダウン着こんで防寒対策ばっちりな私を見て「どうしてそんなエスキモーみたいな格好しているの?」とジョークに。余計なお世話です。携帯カイロも装備しています。それに「エスキモー」は差別用語で、もう使っちゃいけないのではなかったか?カナダでは敏感だけど、ヨーロッパじゃ関係ないのでどうでも良いのかもしれない。

出席者はドイツ人九人、スイスジャーマン一人。「スイス人」は「スイス人」的な特質は余りなく、その地域で喋る言葉によって限りなくイタリア人かフランス人かドイツ人っぽいから、スイスジャーマンならドイツグループになる。今回の最大グループ。フランス人一人、ルクセンブルグ人一人、スイスフレンチ一人。この辺もフランスグループ扱いなため、次に大きいグループ。アメリカ人二人。チェコ人一人。イギリス人一人。そして日本人一人。スペイン人やイタリア人、カナダ人などは呼ばれていない。大抵大事な会議には、アメリカ人が本社から来て、EUで多数で発言力のあるドイツ人と、決まったことを真面目に実行する日本人が呼ばれる感じ。他は無視される傾向にある。

今回はこの部の新人トレーニングをグローバルでどう標準化していくかの会議で非常に大事だった。大体EU諸国は一番下っ端管理職でも英語に問題ないから、全員EU本社のあるルクセンブルグで三か月英語でトレーニングする。もう自国でバラバラとトレーニング機能を持っていない。標準化と経費削減のためか。しかも、英語できなかったはずのフランスでさえも、最近では若い人たちは英語できるようになっているので、それが可能なのだ。

でも、そんな法則を日本に当てはめたら無理。そんな人材、安月給では採用できない。中国も同じく無理。この分野は日本でも中国でも、そもそも女性ですら珍しいような非常に保守的な部類なので、仕事経験ある人を採用しようとすると英語なんてできる訳がない。だからローカルでの自国語でのトレーニングが重要な意味を持つから、日本と中国はルクセンブルグやアメリカでのトレーニングだけではダメと押し返さないといけないのに、肝心の相棒なはずの中国人は「旧正月は人生で一番大事だからお休み」とか言いだして来ない。完璧なアウェイでマイノリティ状態なので、声も態度も大きい中国人パワーが必要だったのに。対白人との戦いで中国人が有色人種として味方になると信じてはいけない。常に軽く裏切る。

ところで、ドイツと日本は規則が守られていて街は綺麗で似てるとか言う人もいますが、似ていません。ドイツ人は働き者で日本人に似ているとか言う人もいますが、似ていません。タイ駐在員Lはドイツ駐在経験もあるため昔から、「ドイツ人は怠け者で、日本人なんかとは全然似てませんし」と言っていた。今回、一緒だったアメリカ人はシアトル出身で、年中日本にも来ているのだけど、ドイツ初体験だった彼も同じ意見。人も社会も似ていない。

まあ、例えば蜜柑とビールとコアラを比べて、まあビールは飲食物だからコアラよりはまあ蜜柑に近いよね、とこの程度の類似。そりゃイタリア人やボリビア人とかと比べたら、やや日本人に近いとも言えるかもしれないけど、それだけ。

日本人は明治の頃、政治や法律等の色々なシステムを輸入したし、文学や音楽などに対する憧れが大きかったために尊敬の念があり、いまだにちょっとドイツを過大評価し続けている感じ。時々、中国に対しても同じような「悠久の大地や文化」に対する憧れみたいなのを抱いている人もいるけど、それに近い幻想だと思う。今のドイツも中国も、残念ながら昔のそれではない。基本的に日本が憧れていたその国は滅びた。国が滅びる度に、前時代の文化や美徳は否定され、上書きされて薄れてしまうものだ。「敬意」は日本の美徳ではあるけれど、根拠なしの憧れも偏見も、どちらも同じくらい意味ない。

今回は、「息子がアイキドーをやっていて、日本の『ブシドー』が好きになってしまい、今度は剣道をやりたいと言っている」とか「昔、武術をやっていて武道館のイベントに参加した。誇らしく思った。また日本に行きたい」とか「柔道で黒帯を持っています」とか「宮本武蔵を尊敬していて、彼の『ゴリンノショ』を人生の教えにしている」とか日本大好きな人ばっかりで、ちょっとびっくり。彼らが妄想する「日本」も、きっと前時代の物で、今の日本では薄れてしまっているものだろう。

参加したEUトップの人が「宮本武蔵ラブ」だったものだから、皆の前で「これからのこのチームのストラテジーは、皆も知っているようにムサシの『ゴリンノショ』にあるように何とかかんとか」とか語って、私に同意を求めるように微笑みかけてくるが、そもそもそんな本を知らないので、ますます何を言っているか判らないし、皆も知る訳なくキョトンだった。

そういう悲しい出張の時には、楽しみは食べ物しかない。
大昔、イギリスにいた頃、ドイツに遊びに行って、いい加減忘却の彼方になりつつあるけど、別に食べ物に不満はなかったはず。

社食も楽しみですよね。
なになに?定番の肉と芋以外にも日替わりランチとかあるんだ。
2.98ユーロと3.98ユーロ。4ユーロってことは140円換算で500円ちょっとか。今日はベジタリアンのメニューだそう。高い方にしよう。どんなランチが来るんだろう?楽しみですね。

DSCN4551ぐしゃ。

…ポテトコロッケ風味な物(巨大)。
冷凍っぽいパサパサご飯。これだけ。これだけ?

飲み物も何も付かないので、2ユーロでコーラ買う。コーラ一本280円。800円出してこのランチ。しかも、これでも社内販売だから福利厚生の一環で市場価格より安いはずなのだ。スイスも物価高いと聞くけど、ドイツも高いと思った。

空港でお水一本買ったら、3.8ユーロだったのを思い出した。コーラは2.8ユーロだった。空港は基本的に高いだろうけど、コーラの方がお水より安いって何なのよ。同じような事がどこかでもあった。デジャブ。

DSCN4652ホテルのビュッフェでも生野菜はこの3種類だけ。しかもトマト古い。





DSCN4576「街で一番美味しい」という居酒屋風なパブで肉のビール煮食べる。付け合せには、黙っていてもやはりお芋が来る。これとビール小さいの一杯で4500円。高い気がする。


DSCN4651毎晩の飲み歩きに付き合えないし、シーフード食べたくてルームサービスにしてみた。フレンチオニオンスープのはずが、酸っぱい。玉ねぎがザワークラウト状態?

正直、不味い。なぜ酸っぱくするのか?

サーモンの下の野菜のグリルに小さいエビ?かと思ったら、ザリガニ。スエーデン人もザリガニ好きだ。なぜこのエビは泥臭い?と思うと、やっぱりザリガニ。なぜあんなにザリガニを愛するのか?(中国も、アメリカ南部も)

DSCN4701シュトルーデルは、まあまあ美味しかった。カフェでコーヒーとこれで10ユーロくらいだったかな?

何が高くて何が安いのか、ちょっと判らない。

食事は、基本的に、肉、肉、肉、芋。だった。

サラダなんかもパックで売っているのだが、誰も買わないから新鮮さが皆無。街のカフェに行くと野菜が挟んであるサンドイッチとかも色とりどりで綺麗だけど、たぶん余り回転が良くないのでキュウリが乾いているのが見えるような有様。サブウェイに行った方が良いかもとすら思えた。三日目に胃が痛くなってくる。

DSCN4771結局、お腹がすいたらスーパーでバナナやプレッツェル、スムージーなどを買って食べる方が健康的に感じた。

しかし、この安いプレッツェルが、プレッツエル好きな自分にとって今回ドイツで一番美味しい食べ物だったというのはどうなのか?香ばしさと柔らかさが絶妙だった。

DSCN4867帰り、日本からの飛行機が雪で遅れてフランクフルト空港で9時間待たされた。

エコノミーだとラウンジ使えないのだと知る。免税店も隅々見て、余りに退屈して空港のフードコートみたいなショボい所でフルーツ食べて、コーヒーとジュース飲んだら17ユーロだった。フルーツもメロンとハニーデューが全く甘くなく、まるで「大根」のようで半分くらいしか食べられず余りのまずさに驚愕だったのに、1ユーロ140円としてこれで2400円もする。ありえない。マックカフェは外からチラっと見ただけだったけど、比較的値段が普通そうだった。マックにすべきだった。たぶん味もグローバル的だったろう。

ドイツ人がタイが大好きな気持ちもすごく理解できた。
別世界のように気候も良いし、物価も安いし、食べ物は美味しい。

フランクフルト空港の地下には、チェックイン前の場所にスーパーがあるので、ラウンジが使えないとか待ち時間が長い場合には、そこで好きな物を買って入るのがいいと思う(液体はダメだけど)。

街は薄ら暗くて落書きとゴミだらけだったけど、ステキな建物も勿論あったので、それは次回に。


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nekome1999 at 19:18コメント(6)トラックバック(0) 

2013年06月08日

画像診断:フラワー祭

5/27:
二か月おきの通院。
今回は、前の週(5/20)にCTと血液検査を済ませており結果はもう出ているので、比較的待ち時間短く。

・マーカー下がっていた
→後日グラフをアップするが、約2割くらい数値がダウンしている。(128.3→106.8、上限値23)

・画像でも腫瘍の縮小傾向見られる
→12月に撮った画像と比べてみると、ぷっくりしていた腫瘍が扁平化したり、胸膜前側に大きく育っていたものがかなり小さくなったり、多数の腫瘍に縮小傾向がはっきり見られる。フェマーラ、かなり良い感じで確実に効果を発揮している。

・相変わらず中性脂肪(284、上限値50)と総コレステロール(235、上限値150)は高い。その日は特に高い。

検査の前日、何を食べたっけ?と思い出そうとするが、その前の週の日曜日の話なんてよく覚えてはいない(トホホ)。確か土曜日熱海に日帰りで出かけたから、帰りにいつものように駅近くの山六(店頭で試食できる:カワハギ味醂干しが特に美味しい)で干物買ってきて焼いて食べて、お味噌汁、野菜&豆腐料理、発芽米等で、のんびりと健康的な食事をした筈だった。中性脂肪とコレステロール値は食べた物に左右される事もあるとも聞くけど、血液検査のある日は朝から何も食べないで行くし、翌日が通院日な日曜日は外出しないで家で粗食という決まりだ。

しかし、このように検査の度にいつも高いと、もはや食べ物は関係ない恒常的な症状だと思われる。

会社の健康診断のデータは病院のように「総コレステロール値」ではなくて、いわゆる「善玉コレステロール」と「悪玉コレステロール」に分かれて測定されている。ちょっと手元にデータがないのではっきりした値は不明だが、「閉経しちゃったっぽい」と仮定した翌年から、「善玉」が3分の1くらいになっちゃって、悪玉ばっかりに変化していた。

・試しに血圧も測ってみたら130くらいだった。点滴をしていた頃の最高はいつも110くらいだったのだが、最近全然測っていなかったので、その日だけ高くなったのか、全体的に高い傾向になってしまったのか分からない。通院も二か月に一度になっちゃったので、血圧測定器でも買って、定期的にチェックした方が良いのだろうか?

コレステロール、中性脂肪、血圧などが高いとか全く縁がなかった体質だったので、ちょっと悲しい。これも老化のなせる業か。

薬剤閉経人工婆になっちゃったんだから、こういう更年期関連の副作用はもう仕方ない。むしろ、セオリー通りで、薬の効果的にはナチュラル反応なのだと思うようにしよう。

ちょっと年齢的に早くない?ああ、薬のせいなんだ、つまりが皆、この病気のせいなんだ、すべてがそこから始まるんだわ…とかネガらないで、むしろ体調の変化を気にせず面倒な対応もなく出張し放題でラッキーと思うことにする。「薬の副作用」とか「薬害」とか書くと、何だかすごいネガティブで忌まわしい事に感じられるが、「ナチュラル反応」とか「自然の成り行き」と書くと、ロハスで地球にやさしい気分にすらなってくるかもしれない。

最近では40代でもどんどん閉経するらしいし、むしろ老化時代の先端を走っているという事にしよう。男性を羨んだ事はないけれど、以前は、月に一度、体調や気分の波をコントロールしなければならないのが非常に面倒だったので、この件に関してだけは一生関係ない体を羨ましく感じていたのが、これで念願がかなったということか。

子供の頃、まだ性別がどうでもいいような乳幼児期は、男女の肉体の差というのは余りない。しかし、成長すると生物機能的に全く別の生き物となり、社会的期待値や役割も異なってくるが、年老いるとまた性を超越し、男女が限りなく同じ生き物に近づいていくのかもしれない。


念のため、主治医の先生に、「コレステロールや中性脂肪がちょっと気になるんですが」と訴えてみたが、「僕の数値より全然マシですよ」の一言で却下されたので、生きて行くのには大した問題ではないのだと思われ、気にしない事にした。

フェマーラを始めたのが去年の夏、8月。それからもマーカー上昇しちゃって「あーあ」みたいな感じだったのが、12月のCTではちょっと画像で変化が見られ、その後マーカーも下がり始めた。しかし、半年。そろそろ効かなくなってくるかねえ?フィーリングだったのが、思いがけず良い結果だったので、先生に、

「何か(体に良い事)しましたかネ?」

と、尋ねられた。

…。
うーん。
仕事も忙しかったし食事も不規則だし、部下のしでかしでトホホな目にも遭ったし、体と心に良い事など全く心当たりはない。むしろ、「いかん。こんな生活は」と思って、いつも休みは疲れて家でダラダラしているだけなのだが、気分転換な遊びも積極的に取り入れ出かけてみた。

記憶に残っているのは、パワースポット・宮島に行って食べたあなご飯が美味しかった事と、あちこちでお花をたくさん見た事くらい?

もしかして、広島パワーか?
そして、花も免疫力アップに良いのかもしれない。
皆さんの免疫力もアップするように、花のおすそ分け。

DSCN1864DSCN1866





トレジャーガーデン。芝桜が目当て。
本当はこんなはずだったのが、今年はちょっと咲くのが早かったらしく、すでに終わりかけ状態だった。芝桜も単にピンク一色ではなく、「多摩の流れ」という珍しい花もあった。

DSCN1871DSCN1872






青のガーデンというのもあり、青い花と紫系の芝桜が咲いていた。本当はこんな感じだったらしい。

手入れは大変そうだし、花のタイミングもあるので、事前の計画で行って一番綺麗な瞬間を見るというのは、本当に難しい。思い立ったら行く、くらいのフットワークの軽さが必要かもしれない。

DSCN1884DSCN1873DSCN1878DSCN1891DSCN1892DSCN1894DSCN1890DSCN1896























拾い敷地に、四季折々何かお花が楽しめるらしい。
大自然っぽくフリーダムな所と、「お庭」っぽい所があり、ガーデン好きな人にはとてもいいかも。

こういうガーデンの良い所は、観光地で観光バスが多数つき、観光客であふれているのに、面積が広いためにばらけてしまって人口密度が下がり、あまり人出を感じない所だ(休憩所やお食事する所、そしてトイレやお土産屋さん等は大変な事になっているが)。

近くにガーデンがあったらお勧め。
日常であまりこのような広々した風景を見る事がないので、良い気分転換にもなる。広い大地に比べると、自分の小さな悩みとか、クサクサしている事などが、一時的にでもどーでも良くなる。「植物の生命力って素晴らしい。自然の美しさって偉大。ああ、生きているって素晴らしい」というように、妙なハイテンションにもなれる。

その感覚をイメージとして自分の中で培養し、オフィスの中でウザい事態に遭遇してもそれを再現して、一人で切り替えて精神的にエスケープできるように修業中。この技をマスターしたらストレス無敵になって、すごいと思う。(あの人は、人の話を全く聞いてないとか言われそうだが、まあ仕方ないさ。がん患者だもの)


今月は、最初の週末に介護ストレスなマダムPを箱根に連れ出した。そして、その週は、先月来た外人ビジターその1にも手伝ってもらって来年度のチーム編成を決めたので、ヘッドカウント申請書類を作って出して(ばーんと人員増員予定、私が楽するために。承認されるかどうかは別)、その後、関東奥地出張した。

来週は、月曜の朝一の朝礼で説教しなきゃならないため、明日の日曜日から関東奥地出張その2と、その後は外人ビジターその2(監査部門の同僚)対応。お供の連中が、ナッツアレルギー、甲殻類アレルギー、魚は食べない、お寿司ダメって、一体、何食べさせたらいいのか?焼き鳥の塩味だけ?

週末は、のんびりテラスの草手入れと服の整理(今シーズン着なかった冬服は全部捨てる。本気)する予定。そして次の週は、年に一度の胃カメラ。その後、お友達とディナー。半期振り返りレポート作成に、さらに関東奥地その3(部下に任せてサボろうと企み中)。その週末はタニで別の友人の快気祝い(子宮筋腫の手術をした)。そしてびわ狩り。その後、最終週の東北出張で、すべての監査が終了する。それをまとめて報告上げたら、来月は有休取りまくって平日温泉に行く。もう決意した。

夏休みに行くので早くとリクエストいただいている香港ツアーとタイツアーの記事もアップする。たぶん。そのうち、すぐに。夏にまたハワイに行くので、せめてその前に。

半期振り返り報告書のネタを考えていて、ふと気づいた。
今年も、もうすぐ半分終わる…。
早い。何もしてない。
ヤバい。


梅雨入り宣言した途端に、お天気で、空梅雨?

今年の夏も暑そうだ。
今のうちから体力蓄えて備えましょう。


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nekome1999 at 23:01コメント(10)トラックバック(0) 
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